エラリアン:買い場がやってくる。現金を持って待て

モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、金融政策の限界を指摘し、市場の変容を予想した。
波乱に備えて保有資産を現金化し、その後やってくる買い場に備えるべきと推奨した。

さまざまな経済指標が発表される度に一喜一憂が起こり、FRBの9月利上げ予想に影響を与える。
Bloombergによれば、先物市場が織り込む9月利上げ確率は7日の時点で20%前後だという。
エラリアン氏はこの確率が「あまりに低過ぎる」と語っている。
市場の織り込みが偏っていると、結果が大きく外れる確率も大きくなり、外れてしまった場合に市場の動揺を大きくする。
エラリアン氏は、そもそも「経済指標は弱くなっているが、それほど弱いわけではない」という。
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エラリアン氏は、「われわれは長く中銀に頼り過ぎた」とし、金融政策の効果が低減する中、金融政策がもたらすものが解決ではなく問題へ変わりつつあると警告した。

「超低金利やマイナス金利は解決の一部から問題の一部に転じつつあり、一部の国では既に問題になっている。
日本はそのような国の一つだし、欧州にも問題がある。」

エラリアン氏は、日銀を「景気浮揚に最も苦戦している」と評した。
その理由を、「中銀は財政政策の欠如を補完するようには設計されていないからだ」と説明している。
日本が財政従属の状態にあり、金融調節だけでなく政府の財政負担の軽減まで日銀に背負わせていることを示唆した。

エラリアン氏はまた、世界的に利回り追求の動きが高まっているとし、サブプライム危機直前の2006-07年の再来を懸念した。
強力な金融緩和は
・良好なリターン
・ボラティリティ低下
を通して資産価格を押し上げてきた。
その時期が終わりつつあるとし、投資家に対し、逆風に備えたリスク・オフを勧めている。

「今は一部資産を現金化し、公的部門の証券一般へのエクスポージャーを減らし、待つべき時だ。
ボラティリティが戻ってくるし、優良な銘柄をより魅力的な価格で購入する機会がくる。」