エラリアン:リーマン危機再来ではないが・・・

モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、ドイツ銀行の信用不安についてコメントした。
リーマン危機の再来とまではいかないが、欧州金融界・経済に与える影響は広範であり、投資家は不確実性の中の投資手法を選択すべきと語った。

エラリアン氏は、ドイツ銀行の信用不安についてこう述べている。

「リーマン危機の再来ではないし、2008年の再来でもない。
しかし、その他さまざまな結末を招きうる。
たとえば、欧州の銀行への投資家は希薄化のリスクを感じ始めているはずだ。」

エラリアン氏の挙げた例は少なくない:

  • 希薄化のリスク
  • 資本増強のために発行される偶発転換社債が及ぼす資本構造への影響
  • 欧州経済の成長の重しに
  • 銀行産業が政治的に複雑な立場に

こうした課題が欧州経済の成長にとって逆風となるばかりでなく、信用不安が伝染していくリスクをはらんでいると指摘した。

エラリアン氏は、銀行システム・経済ともに相対的に健全な米国の市場が最善の投資場所だと認めつつ、懸念も忘れない。

「米国株市場の投資家にとっての唯一の疑問は、中央銀行が続けてきた流動性注入に私たちがどれだけ依存しているかだ。」

エラリアン氏は、経済・市場の先行きが極端に見通しにくい中での投資手法についても語っている。
こうした環境では中長期の予想に基づく投資は難しいという。

「ストラテジック(やや長めのホライズンで主にロングする手法)なやり方をとると、構造的な見通しが本当に立てにくい。
経済・金融システムがひどく歪められているからだ。」
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各国中央銀行のさじ加減次第で世界の経済・市場の行方が大きく変化してしまう。
たくさんあるシナリオのいくつかに賭けても、中央銀行の投げるサイに賭ける丁半ばくちになってしまう。
では、投資家はどうふるまえばいいのか。
エラリアン氏はこう提案している。

「(特に欧州市場では)ストラテジックではなくタクティカル(市場の歪みに着目する短期売買の手法)にふるまう必要がある。」