エラリアン:トランプの政策に過度な期待は禁物

モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、市場の早合点をいさめている。
トランプ氏の主張には実現されないものもあるはずで、言葉通り受け取って早く動きすぎるのは得策ではないという。

エラリアン氏はFoxに対し、トランプ勝利後の市場の急伸を解説している。
トレーダーや投資家が、トランプ氏の唱えた政策の中の高成長・高インフレの側面を評価したためだという。
さらに、トランプ氏の勝利宣言が「信じられないほど建設的で融和的」であった点を挙げた。
トランプ氏はうまく市場を味方につけたのだ。
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エラリアン氏は、トランプ氏の成長戦略をそれほど高くは評価していない。
財源のない減税が経済を成長させるという議論がまやかしであることは先例が示しているという。
共和党は減税法案を通すだろうと予想しながら、経済への効果はさほど大きくないというのがエラリアン氏の予想だ。

エラリアン氏は、FRBの動向予想について見直しが必要だという。
当初懸念されていた市場の混乱がなく、むしろ株式市場が強く推移している今、FRB利上げへのハードルは低くなった。

「市場は平穏、インフレ期待が高まっている。
これは、FRBが12月に利上げする確率が選挙直後より高まっていることを意味する。」

エラリアン氏は、米国外への投資を勧めている。
とりわけ新興国通貨を挙げ、逆張り的な根拠を述べた。

「新興国通貨は、米国の保護主義への心配から大きく下げている。
もしも、トランプ大統領が保護主義を進めなければチャンスになる。」

エラリアン氏は、トランプ氏のこれまでの発言を真に受けていないようだ。
早合点を諫め、ゆっくりと進むBrexitを参考にすべきと説く。

「Brexitがゆっくりしか進まないのには理由がある。
英国はうまくやりたいからそうしているんだ。」

トランプ氏の政策もそう足早には進まないというのがエラリアン氏の読みのようだ。
そして、進むうちに、実現することしないことが見えてくるはず。
エラリアン氏の語り口からは、実現しないことが多くなると予想している様子が感じられる。