エラリアン:この停滞は2-3年で終わる

モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、現在の停滞は今後2-3年のうちに終わると予想している。
それで改善に向かうという意味ではないといい、リーマン危機時を回想し、不確実性に対処する心得を説いている。

Fortune誌がエラリアン氏に、リーマン危機発生時のことを尋ねている。
エラリアン氏は当時、世界最大の債券ファンドPIMCOのCEOを務めていた。
リーマン・ブラザーズが破綻しようとしている時、次に何が起こるかまったく予想もできなかったという。
その時、PIMCO経営陣の前のホワイト・ボードには3つのシナリオが書かれていた:

  • リーマンは救済される。最も可能性が高い。
  • リーマンは、ポジションを巻き戻す計画を作り、秩序だって破綻する。
  • リーマンは無秩序な破綻を迎える。この確率は5%未満。

PIMCOはすべてのシナリオに対して対応策を策定していたため、リーマン・ブラザースが無秩序に破綻した時にも冷静になすべきことを行えたのだという。
破綻したのは週末だったが、PIMCOは月曜日の朝に弁護士を破綻したリーマン・ブラザースに出向かせ、必要な書類を提示、法的手続きをとっている。
PIMCOは、3つのシナリオの対応策だけでなく、3パターンの法的書類まで準備していたのだ。
この骨の折れる仕事についてエラリアン氏は言う。
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「起こってしまった出来事に対して計画がないより、決して起こらない出来事にも計画を準備する方がはるかに安く済むものだ。」

エラリアン氏がこう語った理由は、現在が2008年7月のように、ばかげていて予想がつかないと見ているためだ。
ローレンス・サマーズ氏は「趨勢的停滞論」を唱えるが、現状の趨勢的停滞は趨勢的に継続できないとエラリアン氏は予想する。
金融システムは政策によって歪められており、現状は持続可能でないと考えるからだ。

  • マイナス金利は決してうまくいかない。
  • 政治は機能不全にある。キワモノ政党は影響力を行使できても統治はできない。
  • 移民排斥など、社会システムも破綻をきたしている。

エラリアン氏は、現在の停滞が今後2-3年のうちに終わると考えている。
その次には予想できないほど大きな変化が待っているのだろう。
そして、今回もなすべきことは同じだ。

「複数のシナリオを考えろ。
認識に多様性を持たせろ。」

不確実な将来について、1つのシナリオに決め打ちすべきでない。
どのシナリオが実現しても致命的なダメージを受けないよう複眼的な思考が重要なのだ。