【グラフ】日米金利差

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トランプ氏勝利後、財政支出拡大・財政赤字拡大予想から急速に上昇した米10年債利回り。
日本との長期金利の差を見てみよう。(浜町SCI)

日米長期金利差

素朴な感慨

日本も米国もずいぶん金利が下がったものだ。
もっともスタートがバブルの絶頂1990年からだから、やや割り引いた感慨としておこう。

この低下は一方通行だろうか、それとも逆戻りがあるのか。
趨勢的停滞論やNew Normalを是とするなら一方通行に近くなるだろうし、債券のスーパーサイクルが終わったとする見方を是とするなら金利は上昇に向かうのであろう。

金利差はどこまで広がるか

より注目したいのは名目長期金利の日米格差だ。
現在、この差は2.5%程度まで開いているが、今後はどういう動きになるか。
足元を見れば、ざっくり言って(潜在成長率の差0.5%+インフレの差2.0%)、あるいは(1.0%+1.5%)といったところか。

グラフを見直すと、日米差が最も開いたのは2000年前後の4%超だ。
日本が金融危機に苦しみ、米国が空前のITブームに酔っていた時期にあたる。
ここを目指すという話は、(日本で危機でも起こらない限り)ありそうにない。

新債券王ジェフリー・ガンドラック氏は、今後5年のうちに米長期金利は4-6%まで上昇しうると予想した。
1年ごとに0.5%程度の上昇と仮定すると、あと1年で日米金利差は3%前後との予想になるが、この差は維持できるだろうか。
維持できないなら、結果は2つに一つ。
米長期金利がそれほど上昇しないか、日本の長期金利が上昇を始めるかだ。

債券王ビル・グロス氏は最近、日米金利差が為替ヘッジによって頭打ちになるとの見方を示している。