藤巻健史議員:2017年、物価目標達成で起こる大問題

「オオカミおじいさん」こと藤巻健史参院議員が、またオオカミが来たと声を上げている。
円安・原油相場の回復がインフレを押し上げることで、日銀がFRB・ECBに続いて金融政策を転換させかねないからだ。

円安・物価上昇を予想

藤巻議員はサンデー毎日によるインタビューで、先進各国の金融政策のダイバージェンスを指摘している。
FRB・ECBが金融政策の方向転換を模索する中、日銀だけが異次元緩和の出口を展望できず「世界の大勢に逆行している」と述べている。
このダイバージェンスが生む円安が景気を拡大させるほか、輸入物価上昇も寄与することで、2017年に2%の物価目標が実現する可能性が高まっているという。
議員がこう予想するのは、米大統領選後の市場の動きを「ファンダメンタルズに沿った動き」と見ているからだ。
こうした見方は日々増勢にあるものの、市場の中には反動を予想する人も多い。
仮に反動が起こり市場が再び円高方向に傾けば、景気も物価も予想どおりにはならない可能性が高まる。

日銀の方向転換と離反

とにかく藤巻議員は(少なくとも短期的な)好転を予想している。
そして、これが混乱への扉を開いてしまうことを心配している。

「2%の物価目標を達成した時にこそ、政治的にもマーケット的にも大問題が起きるからだ。」

日銀は目標を果たせば量的緩和を減速・停止・終了させようとするが、ゼロ金利を求める政府はそれを阻もうとするだろうという。

「(黒田総裁は)筋を通した形で政府に抗議、総裁辞任の挙に出るのではないか。」

量的緩和に出口を見いだせない日銀を捨てて、自分個人だけ出口を出て行ってしまうという予想だ。
そして、永年の持論であるガラガラポンが起こる。
3-4年の地獄を耐え抜けば、円安が新たな日本の繁栄を後押ししてくれるという議論だ。
少々楽観的に過ぎる響きがあるが、これを是とするかは読者の判断に任せよう。

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