榊原英資教授:円高ドル安基調再開へ

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ミスター円こと青山学院大学 榊原英資教授がBloombergとのインタビューで、従前の円高予想を継続した。
トランプ・ラリーは終わりが近く、ドル円は年末にかけて100円をうかがう可能性があるという。

榊原教授は、トランプ政権が掲げる4%経済成長を無理と言い切る。
せいぜい2.0-2.5%程度とし、FRBの年内利上げも2回程度と予想している。
米大統領選後の急激な円安を支えてきたのは日米金利差の拡大とさらなる拡大予想だったが、榊原教授の見方ではそれもさほど大きなものにはならない。
一方で、「America First」を唱え国内雇用を重視するトランプ大統領がドル高を容認する可能性は低い。
ムニューチン次期財務長官が「強いドル」に言及したのも、榊原教授によれば「新政権は短期的には輸出や雇用に有利なドル安志向だが、あまりにもドル安になり過ぎるのは困るということだ」という。

市場は円安予想派と円高予想派で真っ二つに割れている。
つい最近までは円安予想派が大勢だったが、トランプ大統領が保護主義的な発言をするたびにその勢いは失われていく。
いずれが的中するのか予断を許さないが、その結果はリスク資産の市場にも大きな影響を及ぼす。
円高を予想する榊原教授は、トランプ・ラリーの終わりが近いといい、ニューヨーク・ダウも日経平均も2万を「結局、達成できず、抜くことは当面ないだろう」と予想している。

為替介入についても従前の考えから変更はない。
2国間の合意がない限り介入は難しく、強行しても効果がないとの考えだ。
ドル円が90円を割り込む可能性の出てくる「85円-95円の間」にまで円高が進行しない限り考えにくいという。