アナリスト:原油は夏に上げ、秋から下落

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2015年の原油価格下落を的確に言い当てたTom Kloza氏が、今後の原油相場についてコメントした。
今夏こそ高い価格が続くだろうが、秋分頃から価格は下がり始めるという。

「トランプの7月・8月はまだ(原油相場が)熱いだろう。
消費者は休暇に大金を使うはずだ。
問題はガスが抜けてしまう秋だ。」

Kloza氏はCNBCで短期の原油相場を予想した。
同氏は最近市場で語られる長期弱気予想については「可能性」と表現している。
少なくとも今夏は、暑い暑い夏になり、相場の下支えになるという。

「今夏はガソリン・ディーゼル・ジェット燃料の使用が高まる。
これが原油を押し上げるだろう。」

Kloza氏の夏のWTI原油価格予想は42-50ドル。
これが徐々に上昇していくという。

「8月に入って秋分に近づいたら注意した方がいい。
そうなると原油は本当の問題に突き当たる。
WTIで50ドル・ブレントで52ドル近いなら、私は売るだろう。」

原油価格(青:WTI、赤:Brent)
原油価格(青:WTI、赤:Brent)

秋口からは需要が落ち着くため製油所の操業が低下する。
産油は増えると予想され在庫が増え始めるという。
この傾向は来年まで続くだろうという。

「2018年第1四半期の原油は2017年第3四半期より安くなるだろう。」

原油安は経済にとって悪いことではないが、物価目標を掲げる中央銀行にとっては悩みのタネだ。
エネルギー価格の下落が全体の物価を押し下げれば、金融引き締めの大義名分は失われる。
経済・資産市場の過熱リスクを増大させる要因として働いてしまいかねない。