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仮想通貨イーサリアムがほぼ100%急落したワケ

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ビットコインに続く仮想通貨No.2のイーサリアムが21日(水)突如として無価値にまで下落した。
その後すぐに相場は持ち直し現在も安定しているが、いくつか教訓を残すフラッシュ・クラッシュ劇となった。

Ethereumとは、ビットコインと同じくブロック・チェーン技術を用いた仮想通貨のアプリケーション・プラットフォーム。
このプラットフォームで用いられる通貨単位がイーサである。
イーサリアムはアプリケーション・プラットフォームであることからわかるとおり、イーサを用いるアプリケーション開発を支援することに重点が置かれている。
結果、多くの市場参加者のアプリケーション開発が容易となり、それが普及を後押ししている。

多くのビットコイン取引所がイーサの取引も扱っている。
ビットコイン取引所国内大手のビットフライヤーによれば、仮想通貨における時価総額シェアでイーサはビットコインにつぐ2位。
イーサが約2.3兆円、ビットコインが約4.4兆円、仮想通貨全体で約10兆円であり、イーサとビットコイン合計のシェアは約67.5%になるという

将来的には、開発の容易さからイーサがビットコインを抜くとの声も多いようだが、そのイーサが21日、突如として価値ゼロに急落した。

GDAX取引所でのETH-USD相場

何が起こったのかMarketWatchが解説している。

「数百万ドル(数億円)の成り行き売り注文がGDAXのイーサ/米ドルに出された。
この売り注文は317.81ドルから224.48ドルで出来、29.4%の下落となった。
これが今度は約800のストップ・ロス注文と強制決済を引き起こした。
それで一時、価格は10セント程度まで下落した。」

急落後イーサ相場は持ち直して安定している。
この急落は2つの教訓を示したと言えよう。

  • イーサが通貨であれコモディティであれ、わずか数億円の売り注文でゼロまで下落するのでは投資対象としてはまだまだと言わざるを得ない。
    相場に安定性があれば、ストップ・ロス注文や強制決済の多くは発動されなかったはずだ。
    価値の引き当てがなく、かつ発展途上の資産の弱点が出たと言えよう。
  • イーサ価格は持ち直したように見えるが、出来高が戻っていないように見えることから注意が必要だ。
    数億円の注文が板をきれいにさらってしまったとすれば、その後の出来高が減少するのは不思議ではない。
    問題は、以前と同等の幅・厚みの投資家が戻ってくるかだろう。