ウォール街

ロバート・シラー vs ジェレミー・シーゲル

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慎重派のロバート・シラー教授と強気派のジェレミー・シーゲル教授はMIT大学院の頃から50年来の友人だ。
その対照的な2人を揃えYahoo Financeがインタビューを行っている。

シラー: 「ジェレミーが正しい確率が1/3ぐらいはあるだろう。」
シーゲル: 「僕が期待していたより高かったよ。」

家族で休暇を過ごすこともあるという両教授は仲の良さを見せつけた。
互いに似たような考えを持っていると認める間だが、現時点での両者のスタンスは真逆のように見える。
法人減税さえあればダウは24,000に達すると予想するシーゲル教授に対し、シラー教授はその確率も1/3ぐらいは存在すると答えた。

シナリオは複数ある

「ジェレミーも同意すると思うが、市場を予想するのはとても難しい。
・・・
君はその予想に確率を置いていないだろう?」

この発言に、シラー教授の一貫した姿勢を見て取ることができる。
教授は最近、株価水準が高いと指摘しながら、株価がさらに50%上昇する可能性もあると矛盾するような発言をしてメディアを驚かせた。
精緻に歴史的データを積み上げてノーベル賞に輝いたシラー教授は、将来が画一的に決まらないことを誰よりも知っている。
現状のシラーCAPEレシオが大恐慌直前・ITバブルに続く水準だとしても、それより上昇する《確率》はまだ残っている。
経済学も投資も《確率》で考えなければいけないのだ。

シラーのCAPEレシオ(青)と米長期金利(赤)
シラーのCAPEレシオ(青)と米長期金利(赤)

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