ロバート・シラー:CAPEと信頼感指数が示す未来

資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、自身が開発した市場関連指標を用いて市場の先行きを占っている。
将来の市場を予想するには、現在の株価の割高・割安感とともに、広く投資家が現在の株価水準をどう考えているかが重要だという。

「1988年に、1881年以来のCAPEの平均が約15であることがわかった。
CAPEがそれより低いと、株式市場のその後10年間のリターンはよくなる傾向にある。
それより高いと、10年間のリターンは悪くなる傾向にある。」

シラー教授はNY Timesへの寄稿で、有名な「シラーのCAPE」の使い方をこう解説した。
他の指標がそうであるように、CAPEもいつ株価が急変するかを言い当てることはできない。
しかし、それでも注意を促す上での有用性は高いと言いたいのだ。

あまりにも高いCAPE

では、現在の米国株のCAPEはいくつなのか。

ロバート・シラー教授のCAPE

CAPEは30に迫りつつある。
これより高い水準は大恐慌の直前とITバブルの2回しかない。
つまり、時期こそ予想できないが、今後株式市場によからぬことが起こると暗示しているのだ。

株式市場の信頼感指数

シラー教授は、さらに投資家のセンチメントを検証しようとする。
イェール大学が機関投資家・個人投資家を対象に行っているサーベイから、自身が開発した信頼感指数を計算している。
今回のコラムでは、うち3つが紹介されている。

  • Valuation Confidence Index: 米市場が割高でないと考える人のパーセンテージ。
  • Crash Confidence Index: 今後6か月で大恐慌やブラック・マンデーのようなクラッシュが起こらないと考える人のパーセンテージ。
  • One-Year Confidence Index: 翌年株式市場が上がると考える人のパーセンテージ。

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