ロバート・シラー:米国株は50%上昇もありえなくない

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資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、株式投資の継続を勧めた。
現在の株価水準が高いとしながらも、市場心理で動く株価はさらに上げる可能性があるというもの。

「株式は歴史的にどの投資よりもアウトパフォームしてきている。
今は割高で、これから上がる余地は大きくないと思うが、長期投資家(ほとんどの人がそうだと思うが)はポートフォリオに株式を組み込んでおくべきだ。
株はここからまだ大きく上げる可能性もある。
大きく下げる可能性もあり、それは問題だ。」

資産価格の権威シラー教授はCNBCで、言葉を選びながら米国株への見方を語った。
米株価は高い。
しかし、それでもさらに上げる可能性もある。
だから、すべて引いてはいけないという。

バブルになるなら株はまだ上がる

それは、シラー教授が開発したCAPEの過去の動きに如実に表れている。

米国株のCAPE

「CAPEは現在約30倍だ。
1990年代を思い出すと、2000年までに30倍から45倍まで上昇し、これは50%の上げに相当する。
同じようなことが再び起こりうる。」

長期では株は上がるもの

教授にとっては、株価の中期的な変動は科学というより心理なのだ。
さらにトランポノミクスが掲げた法人減税が実現すれば、株価の50%上昇もありえない話ではないという。

「(50%上昇も50%下落も)極端なケースであり起こる可能性は低い。
両方が極端な結末で、両方が起こりうる。」

シラー教授は、50%上昇と50%下落では、上昇の確率の方がわずかに高いという。
そもそも株式は一般に上昇し、他の資産をアウトパフォームするものだからだ。
(これはどの国の株式市場についても当てはまる話ではない。)
ただし、教授が前提とするホライズンはあくまで長期である。
心理に支配される中期までのホライズンにはあてはまらない。

(次ページ: バブルと異なる市場心理)