ロバート・シラー:米国株はまだ上がる?

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資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、また商売上手な面を見せた。
価格測定の権威が投資信託を売りさばいている。

シラー教授と言えば、S&Pケース・シラー住宅価格指数やCAPEで有名だ。
前者は産学共同とも言える。
その教授が2013年、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏とCAPEを活用した株式ファンドをローンチした。

ロバート・シラー教授のCAPE

これまた産学共同だ。
Bloombergはこのファンドの現在について報じている(Varchev Financeページ)。
記事によれば、同ファンドの過去3年のリターンは年率16%、同様のファンド群でトップ1%の成績だという。
こんなことに気をよくしてか、シラー教授はダブルライン主催のフォーラムで次のように語った。

「おそらく米市場から撤退すべき時ではないだろう。」

シラー教授は、米国株が史上最高値からまだ最大4%程度上昇しうると述べた。
上値が4%しかないならさっさと売り逃げていいとも思えるが、ポジティブ・シンキングで定評のある教授だけに、言い回しもあくまでポジティブだ。

ダブルラインは2匹目のどじょうを狙っている。
昨年12月、世界の債券と欧州株式に特化したShiller Enhanced International CAPE Fundをローンチした。
シラー教授はCAPEで見て、欧州株は米国株より魅力的と語る。

「欧州は米国よりはるかに安い。
私の本能は欧州に行けと言っている。」

たいしたセールス・マンだ。
学者にもポジション・トークがあることを示す好例である。