ロバート・シラー:税・規制は減らせばいいというものじゃない

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ロバート・シラー教授が、コネチカット州が企業引き留めのため検討している減税について否定的な考えを示した。
カネで人や企業を誘致するやり方に疑問を呈している。

「州にとどまろうという人がいるのは、事業をやる上で何かそこにいい点があるからだ。
ほとんどの人は租税回避をせず、全体を見ている。
税金や規制によって州の雰囲気は向上している。」

シラー教授はコネチカットのラジオ局WNPRのインタビューで、長期的視点の必要性を説いた。
コネチカットにはマネッジド・ヘルスケア大手エトナが本社を有しているが、先月移転の意向を示唆していた。
昨年にはGEが、より研究開発に適した立地を求めるとしてコネチカットからボストンに移転した。
背景には、コネチカットの増税への不満があったとされる。

最近、世界のいたる場所、いたるレベルで底辺への競争がさかんだ。
全体のパイを増やし自分たちの取り分を増やすという道が見えにくい中、なりふり構わず遠いライバル、近いライバルから取り分を奪おうとする。
その結果は《共に貧しく》だ。
シラー教授は、そうした近視眼とは一線を画す。

「エトナは出て行ってしまうかもしれない。
しかし、長い目で見れば、コネチカットの強みを失うよりもいい。
安い税金では人を呼び寄せることなんてできない。」