レイ・ダリオ:投資戦略は失敗から生まれる

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Bridgewater AssociatesのRay Dalio氏が、自分を変えた出来事と投資戦略の考え方を明かした。
投資戦略は間違いを反省することから始まるといい、そのプロセスを語っている。

「私は私のお金を失い、顧客のお金を失った。
それはとてもとてもつらい出来事だったが、結果的には人生最良の出来事となった。
私の思考回路を変えてくれた。」

Business Insiderのインタビューで、ダリオ氏は1982年に被った大損についてこう回顧している。
積極的であるだけではだめで、同時に「恐れや謙遜さ」が必要なことを学んだという。
では、そうした失敗を乗り越えて、ダリオ氏はどういう投資の方法論を学んだのであろうか。
ジョージ・ソロスを超えたと称賛されるヘッジ・ファンド界の第一人者は、その方法論を惜しげなく明かす。

「私は間違いから学ぶんだ。」

これがダリオ氏の方法論だ。
素直に間違いを認め、それを反省することから進化が始まると示唆する。

「そして、規則性を書き出す。
それが、今の『Principles』になっている。」

失敗から学び、そこから導かれる次の仮説を探し出すということだ。
書き出せたら、次の手順は定式化と検証になる。

「その規則性をアルゴリズム、あるいは方程式の形で表現する。
それができるとわかれば、判断基準(規則性)を用いてテストをしてみる。
百年遡ったり、様々な国でテストしてみる。」

検証により、新たな仮説が有用かどうか知ることができる。
こうした営みから、ブリッジウォーターは不断に新たな仮説を探す努力を続けている。
結果、有効と考えられる仮説は、単独でなく、総合的に投資戦略に組み入れられていく。
ここからは、人間よりも機械の果たす役割が大きくなる。

「こうした規則性を合わせて、コンピューターに人間の思考を代理させる。
大量のデータを速く、感情を交えず処理するという点でコンピューターは人間より優秀だ。」

ダリオ氏のコンピューターへの信頼は厚い。
投資分野への応用だけでなく、組織経営についてもコンピューター化を進めているのは有名だ。