レイ・ダリオが語るトランプ大統領のインパクト

Bridgewater AssociatesのRay Dalio氏が、トランプ次期大統領が世界に与えるインパクトについてSNSで語っている。
トランプ氏が世界にもたらす変化は考えられている以上に大きく、面白い4年間が訪れるという。

「この新政権は弱い者、生産的でないもの、社会主義者、社会主義的政策を嫌い、強い者、力のある者、利益を得ているものを敬う。
利益を得ている悪者に限られた力しか与えない環境から、彼らを英雄にし大きな力を与える環境へとシフトさせようとし、おそらくそうするだろう。」

ダリオ氏は行きすぎた悪しき新自由主義の完成を予想する。
なんという皮肉だろう。
こうした考えに反対していた不幸な人たちが結果的にトランプ氏を支持し、大統領にしたのである。
このとおりになるなら、トランプ氏を支持した不幸な人たちは、トランプ政権で最も不幸になることになる。
ダリオ氏は、このインパクトを過去の世界の政権に喩えている。

「オバマ政権からトランプ政権へのシフトは、おそらく英・米・独においてマーガレット・サッチャー、ロナルド・レーガン、ヘルムート・コールが権力を得た1979-82年の社会主義者から資本主義者へのシフトよりも重大なものとなろう。」

ダリオ氏はこうしたシフトを喜んでいるわけではない。
しかし、これが投資家にとって有利であることは間違いない。
インパクトは、減税や財政出動から計算されるよりはるかに大きくなると予想する。
そのカギは「アニマル・スピリッツ」と生産資本だ。

  • アニマル・スピリッツ: 人々が儲かるサイクルに点火できれば、莫大なマネーが現金からリスク資産へ移動する。
  • 生産資本: 事業家・投資家は、あっと言う間に居心地の悪い環境からいい環境に移動する。

来年もめまぐるしく状況が変化する年となりそうだ。
これはまた、ヘッジ・ファンドのようにボラティリティを欲する人たちには稼ぎどころでもある。
ダリオ氏はそこに期待感も示している。

「概して、交渉上手な事業家たちが政府を仕切ることになる。
彼らの大胆さは、ほぼ間違いなく今後4年間を信じられないくらい面白く、目を離せないものにするだろう。」