マーク・ファーバー

マーク・ファーバー:QE99でダウ平均は100,000も

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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、現在の社会・経済システムが限界に近づいていると話した。
ファーバー氏は大幅な資産デフレを予想するが、その前に急騰があってもおかしくないという。

「過去30年間、富は大企業や私を含む金持ちに流れてきた。
社会は大きく変化するだろう。
金持ちへの課税が財産税によって強化されるか、資産価格が大幅なデフレに見舞われるかだ。
繰り返すが、『大幅』にだ。」

ファーバー氏はCNBCで、先進国社会が二者択一を迫られていると語った。
社会に蓄積したさまざまな歪みがそれを促しているのだという。
家計部門の格差拡大はよく言われるところ。
政府部門の財政悪化もコンセンサスだろう。

「政府は社会保障負担によって莫大な財政赤字にある。」

一方でお金の使い道に困っているとされる企業部門も、内情は火の車だという。

「企業業績はみなが良好と言っている。
・・・
大企業がやっているのは、年金基金に十分な資金を拠出しないこと。
そして自社株を買戻し、本来なら低下してしまう(1株あたり)利益をかさ上げしている。」

では、社会はいずれの選択肢を選ぶのだろう。
ファーバー氏によれば、自ら社会制度を変更(増税)するのか、資産デフレという形で格差縮小を実現するのかという二者択一になる。
今のところ、先進国について増税という方向性は見えない。
日本では消費増税が予定されているが、これはファーバー氏の言うような金持ちへの課税強化ではなく、むしろ逆進的な増税だ。
そうだとすれば、ファーバー氏が言うように、神の見えざる手が資産デフレという解決策を実行するのだろうか。
ファーバー氏は、この解決策がすぐに発動されるとは限らないと言う。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 「あるいは中央銀行が量的緩和をQE99まで実施して、すべての価格が上昇し、最後にはシステムが崩壊するのかもしれない。

FRBがQEを再開することでダウ平均が100,000にまで上昇する可能性だってある。
私が言っているのは、それが悪い、とても悪い終わり方をするということだ。」

市場のセンチメントがいっそう慎重になっている中、弱気派・慎重派の中に変化が感じられる。
以前は崩壊待ったなしと言っていた人たちが、その前にバブルがあるかもしれないと語り始めている。
一方で、その同じ人たちが、現在の市場センチメントはバブルとは程遠いとも指摘している。
資産価格の権威ロバート・シラー教授は、現在の資産価格が高水準にあるとしながらも、現在の市場センチメントには過去のバブルにつきものだった熱狂・多幸感が見られないと指摘している。
教授によれば、変化はナラティブ(物語)によってもたらされ、ナラティブはいつでも生まれうるという。

もしかしたら、たった一つのナラティブが市場に熱狂・多幸感をもたらすのかもしれない。
そうなれば、ひどく高い資産価格はさらに上昇を始めるのかもしれない。