マーク・ファーバー:金利上昇・株価上昇の共存

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、トランプ政権の経済政策への過度な期待に警戒感を示した。
レバレッジを利かせた米経済では、金利上昇と株価上昇が共存しにくいと説明した。

大統領選が終わり次期大統領が就任する前から、市場はさかんに新政権の政策・成り行きを予想しようと躍起になっている。
トランプ支持者が新政権に期待するのが当然だが、不支持の人たちの中でも期待感が高まっている。
大統領選の結果が動く可能性が見出しにくい以上、トランプ氏に期待するしかないためだろう。
しかし、それには2つのハードルが立ちはだかる。

  • トランプ氏の公約には実現性・整合性に疑問のある政策が少なくない。
  • 公約を破り現実的な政策に転換すれば、支持者を裏切ることになる。

つまり、トランプ氏の公約を問題視する人たちは、トランプ氏が支持者を裏切って現実的・整合的な政策を採用するよう期待しているのだ。
そうした明るいシナリオが大統領選後、市場を押し上げてきた。
ファーバー氏は月例のコメンタリーで、こうした楽観論に疑問を呈している。
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「株の強気派は、債券が低下を続ける中でも株式が上がると考えている。
しかし、金利上昇は自動車・住宅セクター、商業用不動産、企業収益に悪影響を及ぼすだろう。
したがって、その影響は潜在的な拡張的財政政策の恩恵を打ち消してあまりある大きさになるかもしれない。」

金利上昇が経済成長を意味するなら、金利上昇と株価上昇は共存しうる。
しかし、ファーバー氏は1つの重大な環境要因を挙げている。
米経済がレバレッジ上昇とともに回復している点だ。
債務拡大が回復の糧となっていただけに、金利上昇が与える悪影響もまた大きくなると考えているのである。