マーク・ファーバー:財政は悪化し、株価は上がる

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、米国株をショートするアイデアについて言及した。
逆張り投資家は、逆説を持ってトランプ大統領の暴言を非難している。

「強気相場が始まった2009年3月以来で米市場は今が最も面白い時期を迎えた。
ユーフォリアが感じられ、いつか近いうちに天井を打つ可能性がある。」

ファーバー氏が米市場の下落が近いと主張するのはいつものことだ。
しかし、今回はいつもとは違う。
債券市場が本格反転しそうなこと、米政治がいつになく不透明なことを考えると、上げるか下げるかは別として、米市場に注意しておいて無駄にはならないだろう。

ファーバー氏は米国株のショートには懐疑的だ。
どうしてもショートしたいなら、下げ確実の銘柄に限定して行うべきという。
まだ量的緩和を継続する中央銀行があるため、市場が人為的に押し上げられる可能性があるからだ。
ファーバー氏は、株価上昇が経済・市場を不安定にする形で進みうると予想している。

「量的緩和と膨大な政府債務が合わさると、政府債務はさらに拡大してしまう。
オバマ政権下で債務は倍増し、今では20兆ドルにも上る。
経済環境は悪化し、株価は上昇する。」

米経済・市場がこうしたリスクを抱えていることもあり、ファーバー氏は主たる投資機会として新興国市場を勧める。
ファーバー氏は、トランプ・ラリーに沸く米市場が全体を見ていないと示唆する。
今年で見れば、アジアやラテンアメリカの市場の中には米市場をはるかに超えるリターンを上げている市場が少なくない。

「トランプはアジアにとってプラスだ。
(トランプが暴言を吐いても)下げるのは1-2日だけですぐにリバウンドする。」

ファーバー氏は、初めてアジアを訪れた1973年を回顧し、その頃と比べて世界の通商が大きく変化したと指摘する。
1973年、アジアが輸出する相手は米国しかなかったが、今は様変わりし、米国依存はなくなったと説明した。
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「今やアジアは中国を中心に回っている。
台湾や韓国からの輸出は、米国向けより中国向けの方がはるかに多い。
すべてのアジア諸国にとって重要なのは、中国向け輸出や中国からの観光客だ。」

仮に、トランプ大統領がアジア諸国に対する(為替操作国などとの)非難を繰り返せば、世界からそっぽを向かれるだろうという。

「アジア各国、メキシコや欧州諸国を含む世界は、米国がもはや信頼のおける貿易相手国ではなく、信頼のおける同盟国でないと言うだろう。
私たちは皆、自分の面倒は自分でみなければいけない。
だから中国はもっぱら内需主導の成長を推進している。」