マーク・ファーバー

マーク・ファーバー:日本株は年末が楽しみ

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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、米ドル相場と日本株について話している。
米ドルは短期リバウンド、長期ドル安を予想し、日本株は年末の数か月に期待した。


Get ready for a massive stock market decline, warns Marc ‘Dr. Doom’ Faber from CNBC.

ドルは年明けには買われすぎだったが、今は売られすぎのように見える。

ファーバー氏はCNBCで、短期のドル高の可能性に言及した。
足元で投機筋が米ドルを大きくショートし、一方の実需はロング・ポジションに戻している。
こうしたポジションの変化から、短期的なドル買戻しの可能性を見ているのだ。
しかし、こうした見方はもちろん短期に対してのものであり、長期の話となると別である。

「ドルはリバウンドする可能性があるが、今後2-5年で見るともっとはるかにドル安が進むだろう。」

ファーバー氏は、ドル相場に対する財政政策の影響について尋ねられている。
企業や市場が待ち望む法人減税は市場にどういう影響を及ぼすのか。

「米国では法定税率と実効税率は異なる。
米国での法人の実効税率は21%だ。
仮に(大統領の言う15%への)法人減税が実現しても極めて大きな影響とはならないだろう。」

米国の法人税が高いというのは嘘ではないのかもしれないが、その程度は言われているほどでもない。
さまざまな優遇措置によって、みかけの税率は高くても、実効税率は低減されることがほとんどだ。
だから、法定税率を引き下げても、実は見た目ほどの税負担軽減にはならない。
そうなってしまえば、為替や株価に対する影響・効果も減殺されてしまう。

一方、ファーバー氏はインパクトが大きくなる財政政策も俎上に上りうると指摘している。

「米国がベーシック・インカムを導入すれば、これは大きく影響する。
2020年になれば、大統領選の大きな争点になるだろう。
ユニバーサル・ベーシック・インカムを導入しつつ福祉のレベルを維持すれば、米ドル相場に大きなマイナス効果を及ぼすだろう。

そうなれば、12か月間でさらに10%程度はゆうに米ドルは下げるだろう。」

(とりわけ基軸通貨国の)財政と為替レートの関係に安定的な法則性があるかには議論があろう。
しかし、いくつか観察される傾向がある。
財政悪化が金利上昇を引き起こすと考えれば、短期的には米金利がオーバーシュートすることが起こりえ、短期的なドル高となりうる。
しかし、中長期的には財政悪化は経常収支の悪化を通してドル安要因と考えるのが自然だろう。

話を足元のドル相場に戻そう。
ドルがリバウンドするなら、日本株に対する期待は高まる。
ファーバー氏は日本株のバリュエーションが比較的高くないと考えているからなおさらだ。

ほとんどの市場に出遅れているのが日本株市場だ。
しかし、日本株も最近上離れしたようだ。
今年の年末の数か月、日本株が大きく上げる可能性がある。