マーク・ファーバー:中国との貿易摩擦は米国の損失

マーク・ファーバー
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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、トランプ次期大統領の主張する中国の「為替操作」への制裁を誤りと指摘した。
中国は米国以外にも輸出相手を持つため傷が浅くなると予想する一方で、中国の信用バブルへの懸念は晴れていないようだ。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 「いくらか貿易戦争や貿易制裁がエスカレートするかもしれないが、それは中国というより米国の方にマイナスになるだろう。」

ファーバー氏は、トランプ氏が唱える中国を対象とする保護貿易をCNBCで批判した。
トランプ氏は選挙戦中、中国が輸出拡大のために人民元安を誘導していると非難、中国からの輸入に45%もの関税を課すと発言していた。
しかし、現実は真逆だ。
中国は人民元の防衛のため、虎の子の外貨準備を急減させながら元買いの為替介入を行っている。
トランプ氏の主張が事実と真逆であるにもかかわらず、米製造業の労働者層はトランプ支持に回り、トランプ勝利の原動力となった。

それでも米国は中国に対して何らかのアクションを起こすかもしれない。
中国は米財務省の為替操作国監視リストの筆頭に挙げられている。

こうした筋違いな批判に対し、中国はWTOなど国際機関に訴え、国際ルールのもとでの裁定を得ようとの気配も見せる。
もっともファーバー氏からすれば、中国にとって重要なお客さんは米国だけでなく新興国もある。
仮に何らかの制裁に発展しても、中国が負う傷は比較的小さくてすむという。
むしろ、安かった中国製品を高く買うことになる米家計への打撃は大きい。

米国のいわれのない中国制裁には楽観的なファーバー氏だが、中国の金融市場については楽観していない。

「中国は、世界中そうなのだが、信用バブルの真っただ中にある。
中国の信用バブルは大きく、いつか萎む。」