マイケル・ムーア:まだわからない

マイケル・ムーア監督の反トランプの気持ちはまだ折れていない。
1月20日の大統領就任まで何が起こるかわからないとし、大統領に就任してもまだ波乱が起こりうると語った。

米国時間11月8日の深夜、トランプ候補の当選が確実になったとき、浜町SCIではこうツイートしていた:

しかし、その後、この観点はさほど注目を浴びてきたとは言い難い。
さまざまな疑惑・陰謀説が飛び交ってはいうものの、ルールに則ってトランプ氏は勝利した。
総得票数でヒラリー氏が勝ったにしても、ルールに基づくトランプ氏勝利という事実は動かない。
その事実を誠実に受け止めようという人が共和・民主両党に多いのだろう。
確かに、選挙人による投票で選挙がひっくり返るようなら、世界中のほとんどの人が(トランプ支持か、不支持かは別として)眉を顰めるはずだ。

選出された選挙人による投票は今月12月19日。
その日が近づくにつれ、まだあきらめきれない人たちが声を大きくしている。
ドキュメンタリー映画の監督マイケル・ムーア氏もその一人だ。

ムーア監督はNBC番組で共和・民主両党の支持者に対し、今回の米大統領選が史上最もばかげたものだったはずだと問いかけた。

「みんなが予想したことが起こらず、反対のことが起こった。
だから、これから6週間で何か別のこと、誰も予想していなかったことが起こる可能性も残っている。」

ムーア監督は7月トランプ勝利を予想し、ブログ上で5つの理由を挙げていた:

  • ラストベルト
  • 怒れる白人
  • ヒラリーの欠点
  • サンダース票
  • ジェシー・ベンチュラ効果
    (1998年、元プロレスラーのジェシー・ベンチュラ氏がミネソタ知事選に出馬、既成の政治への批判票を集めて当選したこと。)

「マイケル・ムーアじゃねえよ!」と疑う声も聴かれそうだが、間違いなく監督の分析である。
ミシガン州フリントという自動車産業の城下町の労働者階級で生まれ育ったムーア監督は、ラストベルトや中間層の白人の気持ちが手に取るようにわかったのだ。
誤解してはいけない。
監督は一貫してトランプ候補を勝たせてはいけないと言っていた。
そして、エスタブリッシュメントの代理人と化し、トランプ躍進を許してしまう民主党をも強く批判していた。

選挙の結果はムーア監督が恐れていたとおりのトランプ勝利だった。
しかし、監督はまだあきらめていない。

「よくわからないが、32票ちょっと造反すればいいだけだ。」

あまりにも面白すぎる展開ではないか。
まさにリアリティ・ショーよりもはるかに面白い。
リアリティー・ショーとの違いは、ショーでは審査員席に座っていた人が、今はセンター・ステージにいるということだ。
ムーア氏は、この違いがトランプ氏を苦しめ始めているはずという。
いざ勝利してみると、その責務の大きさから、大統領職に嫌気がさしているのではないかというのだ。

「辞めたいと思い、こう言うかもしれない:
『こりゃ大変だ。
ペンス次期副大統領に国政を任せよう。』」