ブラックロック

ブラックロック:資産クラスの4つの優先順位

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資産運用の世界最大手BlackRockのRichard Turnill氏が、年後半の資産クラス別投資判断を公表している。
その論調からは、絶対リターンの議論が難しく、相対リターンに甘んじているような印象がなくもない。

ターニル氏は自社ウェブサイトで、資産クラスごとのリターン/リスクを検討し4つの優位性を示している。

株式 > 債券

企業収益は好調、世界経済は改善、金利上昇は緩やか、株式益回りは債券(実質)利回りより魅力的と指摘。
株式は債券より依然魅力的だという。
一方で、リスクとなるのは低い労働分配率と上昇を続ける企業の利益率。
これを逆行させる政策や労働者不足による賃金急騰があれば、株価に影響する。

米国以外の株 > 米国株

新興国・日本・欧州の株式で米国株より高いリターンが期待できるという。
日本については、企業統治の改善・超金融緩和・堅調な企業収益がプラス要因だが、円安がリスクになる。
欧州株はまだ米国株より割安。

リスクテイク > ディフェンシブ

ターニル氏は、現状ではディフェンシブなファクターよりリスクテイクするファクターの方が有利だという。
持続する経済拡大と低ボラティリティの組み合わせはモメンタム銘柄に合っているという。

「我々の分析では、モメンタムの低下は2か月以下続くのが典型的だ。
現在の低ボラティリティ状態に経済・金融的なショックが加わらない限り、(モメンタム低下時)は典型的な買い場だ。

クレジット > 国債

国債よりクレジットの方が見かけの利回りが高い。
一方で、見かけの利回りを現実のものとするため、銘柄選別の必要性がますます高まっている。
米国の投資適格債が好ましいという。

こうした観点を織り込んだ資産クラス別のスタンスは次の通り:

米国株 中立
欧州株 Overweight
日本株 Overweight
新興国株 Overweight
アジア株 Overweight
米国債 Underweight
米地方債 中立
米クレジット Overweight
欧州国債 Underweight
欧州クレジット Underweight
新興国債権 中立
アジア債券 中立