ブラックロック

ブラックロック:米銀株の魅力が高まる

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資産運用の世界最大手BlackRockのRichard Turnill氏が、米銀株の中期的な上昇を予想している。
現状の弱いインフレは一過性のもので、FRB金融政策正常化によるイールド・カーブのスティープ化が銀行収益に有利に働くという。

「米銀行株は年初から他の幅広いセクターや欧州銀行株に比べて出遅れてきた。
わが社ではこのトレンドが転換すると信じている。
中期的にこのセクターは、継続的な経済成長、FRBの金融政策正常化、規制緩和・株主還元の見通しから上昇すると見ている。」

ターニル氏は自社ウェブサイトで、米銀株の中期的な投資妙味を指摘し、3つの上昇ドライバーを挙げた。

  • イールド・カーブのスティープ化
    FRBのバランスシート縮小と金利の正常化がイールド・カーブをスティープ化させ、銀行の利ザヤを拡大させる。
    「ブラックロックの経済見通しは持続的にトレンドを上回る経済成長を指しており、最近の弱いインフレが一過性のものであることを示している。」
    市場が思うほど金融引き締めに時間はかからないと見ているのだ。
  • 規制緩和の期待
  • 株主還元の増加
    「銀行の多くはこの6月、株主還元のためのFRBの基準をクリアし、自社株買いと配当の準備が整った。」

ターニル氏は、米銀の利益拡大が広く予想されていることを紹介し、そうしたアナリスト予想よりさらに改善が進むと予想する。
加えて、他の先進各国の銀行株と比べても魅力的と結論している。

「世界の銀行セクターを他の幅広いセクターと比較すると、10年平均よりもディスカウントが大きくなっている。
米銀で24%、欧州銀で5%のディスカウントだ。
ユーロ圏の銀行はマイナス金利と格闘しており、米銀より魅力が乏しい。
邦銀株は日銀の金融緩和の下でも魅力的なバリュエーションとなっているが、ほとんど関心を持っていない。」