ブラックロック

ブラックロック:投資の前の3つの自問

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資産運用の世界最大手BlackRockのPatrick Nolan氏が、投資ポートフォリオを積み上げる前に考えるべきことを3点挙げている。
何に投資するかに入る前に自身のグランド・デザインを意識すべきという。

「あなたの財務上の将来は偶然に委ねるべきでない。
よく組み立てられ、目的に合致した投資ポートフォリオが必要だ。」

投資家が投資を始める時、フィナンシャル・アドバイザーたちが教えるように周到に目標・計画を抱いている人ばかりではないだろう。
ただ、ぼんやりといくらぐらい貯めたいと祈り、その日その日に儲けを上げるようなことからスタートした人も多いはずだ。
あなたが一生困ることのない大金持ちならそれでもいいだろう。
あるいは、金利や利回りが昔のように十分高ければ安心だったかもしれない。
しかし、多くの人にとって現実はそう甘くない。
あなたの投資が生活、とりわけ老後資金のための貯蓄であるなら、自分がやっていることをもう一度見直すべきだ、これがノーラン氏のメッセージであろう。
ノーラン氏は、何に投資をするかに取り掛かる前に、次の3つの点を自問しておけという。

1. 何のために投資をするのか?

ノーラン氏は4つの問いを投げかける。
a) 現在いくら持っているのか
b) 将来のある時点でいくらいるのか
c) そのためにその時点までにいくら儲ければいいのか
最後のきつい問いはこうだ:
「私の目標は達成可能なのか?
言い換えれば、必要なリターンは与えられた期間で投資対象の市場に予想される条件を前提として実際に実現可能なのか?」

今日の1万円を明日100万円にしようとしても、それは極めて難しい。
そうしたリターンは通常の投資で得られるものではなく、極めてレバレッジの高い投機的取引を行うか、文字通り博打を行うかであろう。
その目標が実現しなくてもいい目標ならそれでもいいが、重要な目標なら、目標または手段が間違っていると考えるべきだ。

あなたが平均的な個人投資家で、長期間にわたって優れた投資信託をアウトパフォームするというような目標を立てた場合も、その実現可能性を見直してみるべきだ。
あなたにとって必要なのは、そうした高い期待リターンではないかもしれない。
もう少し低めの期待リターンともう少しの節約が正解なのではないか。

(次ページ: リスクや手法を決めるもの)