ブラックロック

ブラックロック:国際分散とボトムアップ・アプローチ

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資産運用の世界最大手BlackRockのRuss Koesterich氏が、米国株の株価倍率の高さに警告を発した。
時代は変わりつつあるとし、国際分散と銘柄選択の重要性を説いた。

史上最高値を試し続ける米国株市場に冷水を浴びせるようなブログをKoesterich氏が書いている。
投資家は市場に到来した変化に無頓着すぎると懸念したものだ。

「投資家の多くが、依然歴史的に低い金利とインフレによって高いバリュエーションが正当化されると信じている。
不幸なことに、上昇を続ける株価倍率に不利なように時代は変わりつつある。
変化しつつある次元がインフレだ。」

WTI原油価格、米10年ブレークイーブン・インフレ率、米コアコアCPI上昇率
WTI原油価格、ブレークイーブン・インフレ率、コアコアCPI上昇率
青:WTI原油価格、赤:ブレークイーブン・インフレ率、緑:コアコアCPI上昇率

Koesterich氏は株価倍率とインフレの相関について、「インフレが低いだけでなく安定している時に株価倍率は最も高くなる」という関係を見出している。
インフレの水準とインフレのボラティリティを用いると、株価倍率の変化の60%を説明できるのだという。
そして、つい最近までこの条件が実現していたとし、今まさにそれが崩れ始めていると指摘する。
仮に現在のインフレ上昇が一時的なものだとしても、それはインフレの安定が崩れたことを意味する。

Koesterich氏は、投資へのインプリケーションをこう説明する。

「まず、国際分散をやめないこと。
米国外の市場は比較的割安だ。

次に、ボトムアップ・アプローチを重視すること。
米国では特にそうで、とりわけ倍率が伸びきっていないシクリカル銘柄やヘルスケアでは大切だ。」