ブラックロック

ブラックロックによる2017年のグローバル投資見通し

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資産運用の世界最大手BlackRockが、来年2017年の投資見通しを発表した。
インフレ・金利動向のほか、分散投資などについても示唆に富んだ指摘がなされている。

ブラックロックは、環境認識と資産クラスごとの見通しを4つの観点から説明している:

  • 世界経済は成長軌道へ
  • インフレが進む
  • 投資リターンは低下
  • 分散が増大

世界的な金利上昇の年に

まず気になるのはインフレと金利の動向だろう。
経済回復が進む中、トランポノミクスでの財政拡大期待やコモディティ相場の持ち直しは強力なインフレ要因となる。

「2017年は、金利が世界的にインフレのダイナミクスを反映した基調に乗り換える。
これは金利を上昇させ、長期債の保有者には厳しい年となる。」

債券投資家は金利上昇リスクに備え、手元流動性を確保するため、保有債券の短期化に努めるべきとしている。

株式でも銘柄入れ替えが必要に

保有証券の入れ替えを検討しなければいけないのは債券だけではない。
株式もまたセクター・ローテーションに備えるべきという。

「金融などの出遅れセクターが最近上昇し、かつての勝ち組が短期的な調整に入った。
債券利回りの上昇が続くなら、2016年前半に輝いた低ボラティリティ株(公共サービス、通信、REIT)は苦戦するかもしれない。」

世界的に進むイールド・カーブのスティープ化は、金利の長短スプレッドを拡大させた。
短期で調達し、長期で運用する金融機関は息を吹き返しつつある。
一方、安定した収入が見込まれるがゆえにレバレッジをかけた経営が有利となる銘柄では、金利上昇は利払い負担の増加に直結する好ましくない環境変化だ。

(次ページ: ボラタイルな年に)