ピーター・シフ

ピーター・シフ:FRBがバブルを生み出す

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Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、繰り返す官製バブルの仕組みを語った。
投資にあたっては減価していく通貨建てで見るのではなく、購買力で見てどれだけ増えているかを確認すべきという。

「ITバブル、(サブプライム/リーマン危機を生んだ)住宅バブル、そして今の『全部バブル』だ。
住宅、株、債券、学生ローン、自動車ローン、クレジット・カード、みんなバブルだ。
FRBがバブルを生み出している。」

シフ氏はReutersのインタビューで、繰り返し起こるバブルの主犯はFRBだと指摘した。
前々回はIT株、前回は住宅を中心としたバブルだったが、今回は「全部バブル」。
全部がバブルな分だけ現在はこれまでよりはるかに危険な状態にあるといい、「いい終わり方をしない」と予言した。

シフ氏は、ITバブルが崩壊した時、アラン・グリーンスパンFRB議長(当時)が利下げに踏み切ったのを見て驚いたのだという。
バブルの後始末に、バブルを生みだした元凶を持ち出したからだ。
シフ氏が自社で顧客に外国資産・金などを推奨し出したのはこれがきっかけだったのだという。

一般市民にやれることはない

一般的なアメリカ人へのアドバイスを求められると、シフ氏はそもそも平均的なアメリカ人に投資する資金などないと悲しい現実を語った。
ほとんどのアメリカ人は「破産状態」とまで語り、米社会の格差の過酷さを示唆した。
シフ氏は、こうした人たちには政府のリフレによる収奪を逃れる手段はないとし、ささやかな防衛法を明かしている。

「銀行預金には金利がつかない。
政府は紙幣を刷り続けている。
銀行がつぶれれば預金を失う。
FRBが救済して銀行が倒産を免れたとしても、預金の価値は失われてしまう。」

FRBがリフレ・超低金利政策を続ける中、銀行預金から本来得べかりし利息が得られる可能性は小さい。
一方、銀行預金にも(預金保険があるとはいえ)銀行破綻のリスクがある。
銀行預金は割に合わないと言いたいのだ。

(次ページ: 購買力を考慮しろ)