ピーター・シフ:諸外国は米国をまねるべきでない

ピーター・シフ
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Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏のインタビュー続編。
諸外国は米政府・FRBをまねるべきでないと話したほか、ビットコインについての単純だが鋭い洞察を語っている。

「米国が偉大なのは、偉大だったのは、今やっていることのためではなく、過去やっていたことのためだ。
過去15年、偉大だったことをひっくり返してきてしまった。
・・・
諸外国は米国が今やっていることではなく、過去やっていたことを見習うべきだ。」

ReutersからFRBをまねる外国の中央銀行への教訓を尋ねられ、シフ氏は苦笑いをしながら「逆をやることだ」と語った。
FRBは世界にとって悪い例を作っていると考えているのだ。
中央銀行が誤った金融政策を続けているとの認識のもと、シフ氏は普通の人がとるべき投資戦略を概説する。

「米国民のほとんどは投資するほどのお金を持っていない。
悲しい現実だ。
少しでも余裕資金が残っている人がいれば、金・銀への投資を勧める。」

一生懸命稼いだお金を銀行預金にしてはいけないという。
銀行はFRBが救済するはずだから潰れないだろうが、量的緩和が続く環境では、結局ドルは購買力を奪われてしまうと考えるからだ。
もう少し資金があって洗練された投資家にはよく考えることを勧める。

「こうした問題が米資産にどのようなインパクトを与えるか時々考えることを勧める。
単に名目の株・債券の価値だけでなく、実質(=インフレ調整後)の価値、生み出される実質の所得を考えるべきだ。」

シフ氏は顧客に対し慎重な海外投資を促しているという。
ただし、慎重に選ばなければいけない。
米国と同様の問題・異なる問題を抱える国も多いからだ。

「間違いを犯すのが最も少ない国を探そうとし、そこに投資しようとしている。」

間違えない国は存在しないとしながら、自由に近い市場を温存している国・地域として香港・シンガポール・ニュージーランド・スイスを挙げた。

推奨する金投資については、実物資産としての価値が保証されている点を強調した。
一方で、ビットコインについては、信頼される通貨とはならないだろうという。

  • 価値の裏づけがない
  • (ビットコインの発行量に上限があっても)他の多くの仮想通貨も生み出されている

「現在(仮想通貨は)投機的資産として成り立っている。
・・・
(2000年前後の)ドットコム企業が欠陥のあるビジネス・モデルを抱え約束した事業計画を実現しなかったようなものだ。
崩壊まではそれで儲けることはできた。」

金を裏づけとした仮想通貨なら成功するだろうが、不換紙幣と同じく、裏づけのない仮想通貨は成功しえないと予想した。