ピーター・シフ:米経済の4つの神話

ピーター・シフ
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Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、金価格上昇と米経済停滞を予想した。
財政従属によりインフレは放置され、実物資産である金が買われるという考え。

米経済の4つの神話

シフ氏はロシアRTに対して米経済についてささやかれている4つの神話を指摘している:

財政出動によって金融緩和が終わる
財政出動で連邦債務が増えれば政府の利払い負担抑制のため金利上昇を防ぐ必要に迫られ、金融緩和が続けられるという見方。
最近はやりクラウディング・アウト防止というシナリオではなく、従前の持論どおり財政従属を主張している。

トランプ勝利だから株が上がった
仮にクリントン勝利でも、株は上がっていたという。
「根拠なき熱狂」を続ける市場は、ただきっかけが欲しかっただけというのがシフ氏の見方だ。
「トランプ勝利なら市場に何が起こるかと心配していた株式トレーダーたちが、トランプ勝利の瞬間から株を買っている」と株式市場を痛烈に皮肉っている。

金利はインフレに比例して上昇していく
トランプ政権が財政を悪化させれば、それを支えるためにFRBが低金利を維持せざるを得なくなるというのは上述のとおり。
そうなれば、上昇を始めたインフレは放置され、金利より足早に上昇を続けることになる。

高インフレは金にとってよくない
不換紙幣はいくらでも増発できるが、金の量は有限。
高インフレで通貨の購買力が失われれば、金の価値は相対的に上昇するというgold bugの基本理論だ。

Gold bugの心は折れていない。
トランプ・ラリーに乗れなかった金について、今でも強気を続けている。

(次ページ: シフ氏が語る金上昇の根拠)