ピーター・シフ

ピーター・シフ:レパトリ減税でドル高にはならない

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Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、米投資家に外国投資を勧めている。
市場の一部にあるレパトリ減税によるドル高予想についても誤った見方と指摘している。

その運用会社が顧客に吹き込んだのは
『ユーロ・パシフィックの戦略はリスキーすぎるのでやめた方がいい。
米国株市場のようなところでより安全な運用をした方がいい。』
私がやっている海外運用はとても投機的で、米国株を史上最高値で買うのははるかに安全と言うんだ。

シフ氏は、自社のラップ口座の顧客を奪っていった他社のアドバイザーのセールス・トークにあきれている。
シフ氏のユーロ・パシフィックでは顧客に対し外国資産や金の投資を勧め、ラップ口座・投資信託の運用を行っている。
紋切型のアドバイザーからすれば、外国資産や金はリスク資産ということになる。
だから、ユーロ・パシフィックの運用方針はリスキーだとの主張になる。

シフ氏からすれば、こうしたアドバイザーたちはリスクの本質を理解しておらず、彼らこそ極めてリスキーだという。
シフ氏は、米国株・米ドル・米債券こそ彼が勧める外国資産よりリスキーだと考えている。
あるいは、そう思える外国資産を顧客に勧めている。

「米国の投資アドバイザーたちは、外国のものはすべてリスキーで米国内に投資するのは安全というのが保守的な考えと教えられているようだ。
米国が壊れたら、米国が資産バブルによって債務まみれになってしまったら、米経済が完全に混乱してしまったら、米経済が安全とどうして言えるのか。」

単純に外国資産=リスキーとの考えは、シフ氏が言うように正確ではない。
しかし、だからといって米ドル・米資産をすべて売れというなら、これも適切ではない。
前者はリスク・シナリオ(米経済の混乱)を無視したポートフォリオだし、後者はリスク・シナリオの発現確率を高く見過ぎているきらいがある。

(次ページ: シフ氏が終末を予言するワケ)