ピーター・シフ:インフラ支出は経済を救わない

ピーター・シフ
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Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、いつものように暗い未来を語った。
インフラ支出に沸き立つ米市場対して、支出は負担でしかなく、米国にはそれを負担する余力はないと切り捨てた。

米国の政府債務が20兆ドルに、ダウ平均が20,000に達した直後、終末博士の異名をとるシフ氏がCNBCのインタビューを受けている。
MCは、どうやったら米国は債務爆弾を回避できるかと尋ねた。

「債務爆弾は爆発しそうだ。
これまで先延ばしにできたのは、FRBが金利をゼロにして利払い負担を引き下げてきたため。
元本を返すことはできない。」

しかし、今、状況に変化が訪れている。
金利が上昇し、インフレも上昇し、債権者はより大きなプレミアムを要求するようになっているという。
シフ氏は米国が崖っぷちから落ちつつあるとし

「FRBは問題から脱するためにインフレを膨張させるようとするだろう。
しかし、それは問題をさらに大きく膨張させてしまうだろう。」

と述べ、さらなるリフレ策は問題を悪化させると警告した。

シフ氏は、トランプ大統領が掲げるインフラ投資にも懐疑的だ。
その見方は保守的であり、ある意味常識的だ。

「インフラ支出は経済を救ったりしない。
お金を使うことで経済を救うことはできない。」

シフ氏は修繕すべきインフラがあることは認めている。
しかし、それは決してプラス要因ではなく、社会が負うべきコストだと考えているのだ。
ケインズを真っ向から否定する考え方である。

さらに、公共支出は経済のリソースをより生産的なものからそうでないものに取り上げてしまう難点もある。
そして、シフ氏はタカ派らしくもう一つの問題点を指摘する。

「もう一つの問題は、米国が破綻しているということ。
米国にはインフラを修繕するだけの余裕もないんだ。」