ビル・グロス:2.4%を抜ければ上昇基調に

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債券王ビル・グロス氏が雇用統計、今後の金融政策についてコメントした。
12月利上げは高まったとし、米長期金利が上昇に向かう岐路に立っていると示唆した。

「おそらくいい数字ととるべきだ。
・・・
米労働者にとって好ましいものだ。」

6日の米雇用統計発表直後、グロス氏はBloombergで発表された数字を解説した。
ハリケーンの影響で非農業部門雇用者数は7年ぶりの減少となったものの、失業率や平均時給は改善したためだ。
9月の米雇用統計は

  • 非農業部門雇用者数: 33千人減少(市場予想80千人増)
  • 失業率: 4.2%(前月比0.2%ポイント改善、2001年2月以来の低水準)
  • 平均時給: 前年同月比2.9%増

「金融市場が落ち着いていて、平均時給の伸びが3%に向かって上昇する限り、FRBは12月に利上げする。」

CME FedWatchが示す12月利上げ確率は、雇用統計発表前が83%だったのに対し、発表後には90%を上回った。
(その後やや下げて日本時間6時時点で90%の確率。)
そこで気になるのが為替や資産価格に関係する米長期金利だ。
グロス氏は、過去数週間ドイツで、現在米国で金利が重要なトレンド線を試しつつあるという。

米長期金利
米長期金利

米10年債利回りは1980年代初め以降の年20ベーシスずつの金利低下トレンドが示す2.40-2.45%が重要な水準となる。
経済が強く、賃金が上昇すれば、2.40%を抜け上昇していくだろう。
しかし、短期的にはしばらくとどまるかもしれない。

グロス氏は次期FRB議長人事について、ジェフリー・ガンドラック氏がNeel Kashkariミネアポリス連銀総裁を予想したことにも言及し、実現はしないだろうがいい人選だと賛同した。

一方で、こちらも次期議長候補として名前が挙がっているジョン・テイラー教授が説いたように、ルール・ベースの政策運営を望む声も少なくない。

「テイラー教授が議長になれば、テイラー・ルールにしたがって少し利上げするだろう。
カシュカリならしない。」