ビル・グロス:超長期のトレンド線に注目しろ

債券王ビル・グロス氏が、米雇用・経済の順調な回復を指摘した。
米長期金利のトレンド線への注目を促し、突き抜けるようなら長期金利はさらなる上昇を始めると予想した。

6日発表の12月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が156千人増とまずまずだったものの、市場予想には届かなかった。
失業率は4.7%と前月比0.1%ポイント増の微増だった。
一方、平均時給は前月比0.4%増、前年同月比2.9%増と米労働市場の引き締まりを裏づけている。

グロス氏はBloombergでオバマ政権の8年を振り返り、経済・雇用が改善してきたと評価した。
トランプ政権で財政政策が講じられれば、短期的には0.5%程度の経済成長率押し上げが見込めるという。
一方で、本質的に重要なのは全要素生産性の向上であるとも釘を刺した。

グロス氏は投資判断にあたって35年間の長期金利のトレンドに注目している。

米長期金利のスーパーサイクル
米長期金利のスーパーサイクル

35年間、平均すると年あたり30ベーシスのペースで低下してきたとし、そのトレンド線が現在2.6%のところに差しかかったのだという。
何が長期金利変動の原因になるか予想はつかないとしたものの、このトレンド線との攻防が重要になると語っている。

「10年金利が1週間あるいは1か月にわたって2.6%を超えるようなら、弱気相場になる。
上放れするのか、いつなのかが、テクニカル分析上大きく強い意味があるからだ。
上に突き抜けないなら、今の水準にとどまるだろう。」

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趨勢的停滞論やNew Normalなどに振れ、やや弱気な見方を吐露している。

「トランプは3%成長を実現できるか。
それを企業収益と賃金に分配できるか。
それに注目したい。
私は、懐疑的に傾いている。」