ビル・グロス:リーマン危機後で最もリスキー

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債券王ビル・グロス氏が、現在がリーマン危機後で最もリスキーな環境にあると語った。
資産価格は割高な状況にあるとし、先進国債券の中で最も魅力的とする米国債についても配分に注意すべきと説いた。

「仮に金融市場がそんなに心配するなと言っていても、マイナス利回りとなっている債券市場では明らかだ。
リスク市場や成長に関連する市場ではそう明らかではないが、すべてはつながっている。
そう考えると、リターンは低くリスクははるかに高いことになる。」

グロス氏はBloomberg番組で危機感を滲ませた。
歴史的に高い債券価格を見る限り、債券市場は極めて低い利回りを受け入れている。
株式や不動産の市場は依然として活況だが、仮に投資家が思い描く将来リターンが実現しなければ、市場・経済は調整を迫られることになる。

株式、債券、そしてドル円までもがリスク・オンとリスク・オフを共存させているように見える動きをしていることについて、グロス氏はある共通点を指摘する。

「それらに共通する要因は信用の拡大だ。
各国の中央銀行によって信用が創造されている。
・・・
マネーが系に注ぎ込まれ、金利を生むどころかマイナス金利のマネーが逃げ場を求めて低利の債券だけでなく割高な株にまで流れ込んでいる。」

グロス氏は、政策を批判するわけではないと断りながら、じゃぶじゃぶの金融政策が今後も資産価格と経済を支える効果があると述べた。
そのため、いくつかの中央銀行は金融緩和を継続せざるを得ないだろうという。
しかし、これが持続可能だとしても、投資家は長い間投資リターンの低下に悩まされ続けることになる。
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「米国債は先進国の債券の中で最も魅力的だ。
利回り25ベーシスの独国債、5ベーシスの日本国債と比較すればわかる。
利回りは相対的に魅力的だが、価格は割高で利回りは低い。
投資家は保有金額を現金とどう配分するか注意すべきだ。」

グロス氏は自身の運用資産に大きな現金ポジションがあることを明かしている。