ビル・グロス:エスタブリッシュメントが仕掛ける8つの罠

債券王ビル・グロス氏が月例の書簡で、世界のエスタブリッシュメントが人々を牢獄に閉じ込めようとしていると書いている。
悪意のある8つの計画を説明し、囚われないよう気を付けろと警告する。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。世界金融危機から7年もたつのにいまだ経済政策が平常時に戻らない現状にグロス氏がいら立っている。
そして、投資家は投資のために、エスタブリッシュメントがもくろむ長々とした計画を理解するよう勧める。
グロス氏はこの計画を牢獄と呼び、牢獄に囚われないよう注意しろと説く。
牢獄は8つの計画からなる:

  • 日米欧の中央銀行は国債を買入れ、受け取った利息を財務省に返納、債券マチュリティは拡大する。
    いつかは債権放棄する。
  • 問題先延ばしのため人為的な低金利が続き、資産価格は押し上げられ、ゾンビ企業・個人が温存される。
  • 金融機関支援のためイールド・カーブのスティーブ化が図られるが、金融抑圧により進捗は遅々としたものとなる。
  • 実質破綻の保険・年金を生きているよう見せかけるため、会計規則が緩和される。
  • 家計の預金者が低金利により被る負担は見過ごされる。
  • 金融政策から財政政策に重点が移るが、財政赤字による支出には言及されず、インフレ支出や減税ばかりがアピールされる。
  • ゼロ金利が市場を歪め資本主義をだめにし、安易な減税が行われ、生産性がないがしろにされる。
  • 官僚・政治家は問題を次世代につけ回す。

グロス氏は、トランプ次期大統領が最後の3つを推し進めると指摘する。
そして、それが投資にどう影響を及ぼすか予想している:

  • 短期: 減税・規制緩和・財政出動は株に有利、債券に不利。
  • 長期: 保護主義が企業収益に悪影響を及ぼし、ドル高が多国籍企業・ハイテク企業の負担になる。

こうした予想を前提とするなら(投資戦略に制限がかかっていない限り)現金や現金等価物(収益性の高いバイアウト案件など)に注力すべきという。
債券投資はデュレーションを縮小し、リスク資産は多く持たないようにすべきという。