バフェット:株に比べ債券は最悪の選択肢

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ウォーレン・バフェット氏が、投資における金利の重要性を説明した。
金利上昇に転じる可能性がある中、同じ半値になりうるなら超長期債より株式を選ぶべきと説く。

「タイミングとバリュエーションの上で最も重要なのは、言うまでもなく金利だ。
今ほどではなくても、100年平均・50年平均より比べて金利が極めて低い水準に向かう時、投資に値する儲けを生んでくれる。」

バフェット氏はCNBCのインタビューでこう語っている。
金利は資産価格を決める重要な要素であるとし、とりわけ金利低下局面ではリスク資産への投資に妙味があると指摘した。
最近では、ボルカー・ショック後、1982年から始まった金融緩和局面が株価上昇を駆り立てた。

米10年債利回り(青)、FF金利(赤)、Wilshire 5000株価指数(緑)
米10年債利回り(青)、FF金利(赤)、Wilshire 5000株価指数(緑)

「1982年、短期金利が15%の頃、世界が完全に変わってしまうとでも感じない限りは、株式に当期利益の20倍支払うのは愚かなことだった。」

バフェット氏はこう回顧する。
長期金利やFF金利が15%程度にあった時代と現在を同等に見ることはできない。
PER 20倍を割高と見る市場関係者は現時点ではいないだろう。
問題は今後金利がどこに向かうのかだ。

「(金利の先行きは)市場に完全には織り込まれてはいない。
現在の低金利が15-20年続くとの保証があるなら、株式市場はすごく安いことになる。
もちろん20年債は確定利回だ。
このことを投資家は考えないといけない。」

すべての場合に言えることではないとしながらも、バフェット氏は今、超長期債を買う理屈はないと断言する。

「私から言わせれば30年債、どこかの国の50年債などを買うのはバカだ。
この金利なら株式を買うべきだ。
株式は価格変動が大きいし、半値になる可能性だってある。
しかし、30年債も半値になりうる。
この金利では、株式と比較して、債券は最悪の選択肢だ。」

バフェット氏は算数でわかる理屈と言い切っているのだが、現在の謎はここにある。
仮に債券が本当に最悪の選択肢ならば、債券が売られ金利は上がるはずなのに、そうはなっていない。
誰からも敬愛されるバフェット氏だが、敬愛する人たちは必ずしもその言葉を信じていないようだ。
バフェット氏が言うようにバカ者が多いのか、それとも他の理由があるのか。
少なからぬ人が、株高の前の大きな下落を待っているのかもしれない。