バフェット:サルの方がまし

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ウォーレン・バフェット氏が、バークシャー・ハザウェイの年次株主向け書簡で、9年前から始めた公開の賭けについて説明している。
高率の手数料を課すヘッジ・ファンドに対し、サルより始末が悪いと当てつけている。

ヘッジ・ファンド業界への挑戦状

9年前からの賭けとはなんだろう。
バフェット氏は500千ドル(約56百万円)の賭けをこう説明している。

「私は500千ドルを賭けると公に宣言した。
投資のプロが5本以上のヘッジ・ファンド(とても人気が高く手数料の高い投資対象)を選んで、長期間にわたり、わずかな手数料しか課さないS&P 500指数連動ファンドと同等のパフォーマンスを上げることはできないという賭けだ。」

バフェット氏は賭けの期間を10年、指数連動ファンドにヴァンガードの低コストファンドを選定し、賭け金は合わせて勝者が指定する慈善団体に寄付するように設定した。
そして、世のヘッジ・ファンド・マネージャーたちを挑発したのだ。
ヘッジ・ファンドに、あるいは自分の腕に自信があるなら、この程度の賭け金はたいした負担ではないはずだ、と。
しかし、賭けに応じたプロはたった一人(Protégé Partnersの共同運用者Ted Seides)しかいかなったのだという。
ほとんどのヘッジ・ファンド・マネージャーは、彼らのビジネスが顧客にどの程度の富をもたらすのかよく理解していたのだ。

ヘッジ・ファンドは大幅アンダーパフォーム

10年の期間のうち9年経った今、賭けは終盤だ。
途中経過はどうだろう。


Protégé Partnersは5つのファンド・オブ・ファンズを選び、その平均をとることになっている。
それらファンド・オブ・ファンズは100を超えるヘッジ・ファンドに投資をしている。
平均をとるまでもなく、バフェット氏(S&P 500指数連動ファンド)の大勝だ。
バフェット氏はアクティブ運用ファンドへの投資が割に合わないことを示したのだ。

(次ページ: サルは金集めをしない)