バイロン・ウィーン:FRBにとっての最善の策

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Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が、2017-18年は米国株投資にとって絶好の環境と話している。
その裏には、FRBの金融政策がとり得る選択肢の少なさがあるようだ。

少なくとも2019年までは弱気相場も不況もやって来ない。
だから、今は投資にとって絶好の環境だ。

ウィーン氏はBusiness Insiderのインタビューで、少なくとも2018年までの米国株市場の上昇を予想している。
久しぶりに屈託なく楽天的なウィーン氏が戻ってきたようだ。
FOMCでバランスシート正常化が決まったのに対し、市場は極めて落ち着いた反応を示している。
こうしたことが安心感を与えたのかもしれない。
ウィーン氏の株高予想の根拠は明解だ。

「企業収益は年初予想より倍のペースで拡大するだろう。
現在の上げ相場は業績相場だ。
収益が特にいい銘柄は、株価も好調だ。」

3つのリスク要因

強気を示す一方で、心配な要因も3つ挙げている:

  • FRBの金融政策
  • イールド・カーブの逆ザヤ化のリスク(今はまだ順ザヤ)
  • 景気先行指標のピーク・アウト(まだピーク・アウトしていない)

2年-10年スプレッド(青、左)、米株価(赤、右、Russell 3000)と景気後退(灰)
2年-10年スプレッド(青、左)、米株価(赤、右、Russell 3000)と景気後退(灰)

第一に挙げた金融政策について、ウィーン氏はFRBが慎重にうまく舵取りをすると信じているようだ。
米国の資産価格高騰と言えば、直近はサブプライム/リーマン危機だった。
これは不動産と仕組み商品を中心として起こったバブルであり、主役は株式ではなかった。
その前のバブルはドットコム・バブルであり、これはいわゆるドットコム企業の株式のバブルであった。
ウィーン氏によれば、CPI上昇率が落ち着いており、株価が高騰していたこの時期、FRBが判断を誤ったのだという。

「市場は、(高い)バリュエーションのために脆弱だった。
過剰なバリュエーションとFRBの引き締めが2000年の弱気相場を生んだ。
これを繰り返すことはないはずだ。」

(次ページ: FRBの真の狙い)