バイロン・ウィーン:2%成長に満足する米市場

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Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が、現状の米株式市場のセンチメントを解説した。
市場は政治に多くを期待しておらず、2%成長に居心地のよさを感じているのだという。

「財政刺激策をとれば財政が悪化し、不況が近づくと考えているのだ。
今は完全雇用、低インフレ、低金利、第2次大戦後の回復期で最低の成長率。
市場はこれを悪いこととは考えていないんだ。」

ウィーン氏がCNBCで、市場は2%成長に満足しているのだろうと解説した。
インフレや金利が本格的に上昇を始めれば経済・市場にはマイナスだし、過度な経済成長はインフレ・金利を押し上げる。
内容はともあれ完全雇用にあるなら、多くを望むべきでないという考えはありうる。
まさに、ゴルディロックス経済である。
では、トランポノミクスが約束した4%成長を実現できないのに、なぜ米市場は史上最高値を更新するのか。

「年初にはトランプの政策が経済を押し上げると見ていた。
しかし、今の状況は、成長戦略が進まないものの、企業収益の改善が期待以上で市場が上昇している。
今年の米経済成長はトランプが目指した3-4%ではなく2%程度となるだろう。
市場はそれを見越しているが、企業収益が好調なため市場の調整が起こらないですんでいる。」

ウィーン氏は現在の関心事の優先順位をこう語る: 企業収益、金利、経済、ワシントン。
投資家は米政治に期待していないのかもしれない。
むしろ、政治に何もしないことを求めているようにさえ聞こえる。
ウィーン氏の主たる関心事は企業収益と金利。
だから

「現在の低金利と比べれば株は魅力的だ。」
「利益が年率5%で上昇を続けるなら株式は魅力的だ。」

との発言になる。
一方で、ウィーン氏はいつも心配が絶えないとも話している。
目下のリスク要因は中国・北朝鮮・トランプ政権なのだという。