バイロン・ウィーン:弱気相場の兆しはない

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Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が、米国株に強気の見方を繰り返した。
弱気市場の兆しは見えず、弱気市場や不況が来るのは早くとも2019年になると予想した。


The full interview with Byron Wien on tech stocks, bitcoin and more from CNBC.

「弱気相場の前に現れる『過剰』のいずれもが今は見られない。」

ウィーン氏は米国株市場について楽観的な見通しを語っている。
同氏が指摘する「過剰」とは
・逆ザヤのイールド・カーブ
・先行指標のピーク・アウト
・危険水準の在庫積み上がり
・個人投資家の陶酔感
である。

経験則が教える弱気相場の兆しが今は何も見られない。
ウィーン氏は10%程度の調整ならばいつあってもおかしくないと認めつつ、本格的な下げ相場は当面やって来ないと予想した。

区別するのが重要なのは、(来るのが)弱気相場のようなものの始まりではなくて調整だということ。
市場は今年の残りと来年の間いい状態が続くだろう。
弱気相場や不況がやって来るのは早くて2019年だ。

S&P 500指数(青、左)と米国債2年-10年スプレッド(赤、右)

米国株はリーマン危機後の2009年の底から目立った調整もなく一本調子で上げてきた。
それでもブル派の強気は萎えることがない。
先日、債券王ビル・グロス氏は、経済のレバレッジが高まった状態では、イールド・カーブが逆ザヤにならなくても不況が起こりうると主張した。

ウィーン氏は、米市場の上昇のけん引役が引き続きテクノロジー・セクターになると考えている。
世間の注目を集めるような利益の上方修正が出てくるのは今後もこのセクターだろうという。
とは言え、すでにテクノロジー株は市場全体を長くアウトパフォームしてきている。

S&P 500指数(青)とNASDAQ指数(赤)(2016年11月8日=100)
S&P 500指数(青)とNASDAQ指数(赤)(2016年11月8日=100)

ウィーン氏はある程度の地固めはありうるだろうという。

「おそらく現在のテクノロジー・セクターのリーダー企業はしばらく踊り場を迎えるだろう。
それでも、なくなってしまうわけではない。
Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Microsoft、Googleはなくならない。」

その上で、代表的な銘柄の中でもバリュエーションにはギャップがあると指摘した。

「Amazon、Netflixなどいくつかの銘柄では行き過ぎたバリュエーションも見られるが、Apple、Google、Facebookなどは行きすぎた株価ではない。」

ウィーン氏はビットコインには興味がないようだ。
今後どうなるにせよ、市場全体から見ればたいした影響のある話ではないという。