バイロン・ウィーンによる「2017年の10のサプライズ」

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Blackstone Advisory Partnersが32年目の恒例となるByron R. Wien氏による「10のサプライズ」を顧客に送った。
昨年と比べると、不確実としながらも、だいぶ明るい内容が増えてきた。

ここでの「サプライズ」の定義は「平均的な投資家は1/3程度の確率でしか起こらないと考えているが、ウィーン氏は1/2超の確率で起こると信じている事象」とされている。
日本についてはドル円130円、日本株躍進が予想されている。

以下が骨子:

  1. ドナルド・トランプが2020年まで反対勢力を押し切る。
    実質的にすべての点で極端な姿勢を改め、右派の支持者を落胆させる。
    トランプの一方的な行動が政府職員を混乱させる。
    破棄すると約束した条約・協定のほぼすべては、破棄ではなく修正にとどめられる。
  2. 法人税・個人所得税の減税、貿易協定の改定、金融・エネルギー業界の規制緩和、インフラ優遇税制などにより2017年の米成長率が3%を超える。
    2014年以来初めて生産性が改善する。
  3. S&P 500採用銘柄の2017年営業利益は130ドルとなり、S&P 500指数は2,500に上昇する。
    財政悪化の悪影響は表面化しない。
  4. マクロ投資家が為替市場で殺戮を働く。
    ドル円は130円になり、日本の輸出が刺激される。
    英ポンドは1.10ドルまで、ユーロは1.00ドルまで下落する。
  5. 米物価上昇率は3%に向かい、金利は全面高、米長期金利は4%に接近する。
  6. 欧州でポピュリストの勢力が拡大し、年末までにEU解体・ユーロ廃止が議論される。
  7. 規制緩和により米国内のエネルギー生産が増加、イラン・イラクも生産を拡大する。
    供給増によりWTI原油価格は60ドル未満にとどまる。
  8. トランプが中国について誤解していたことを悟る。
    人民元は割安ではなく割高であり、1ドル8元まで減価する。
    中国経済は、国内製品の消費支出と輸出増で改善する。
    トランプは制裁関税・貿易戦争をとりやめ、中国と協力的な関係を築く。
  9. 米中経済の改善で、日本の実質成長率がこの10年で初めて2%を超え、日本株の上昇が他の先進国を上回る
  10. 中東が鎮静化する。
    米露がついにシリア休戦で話し合う。
    ISの脅威は低下する。

(次ページ: さらに6つのサプライズの種)