デービッド・アインホーン

デービッド・アインホーン:TeslaはAppleじゃない

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David Einhorn氏率いるGreenlight Capitalの7月18日付第2四半期の書簡が注目を浴びている。
ここから、Teslaと東芝にかかわる部分を紹介しよう。

TeslaはAppleじゃない

アインホーン氏は、Teslaが第2のAppleになると期待する人がいることを紹介し、両社の違いを列挙している。

  • AppleがiPhoneを発売した時、すぐに黒字になった。
    Appleは利益を重視するが、Elon Muskはあまり興味ないようだ。
  • Appleは開発者を支援し、顧客基盤を囲い込んだ。
    Teslaには、充電ステーション網を持ったり、ドライバーのデータを蓄積したりして、囲い込みを行うつもりはないようだ。
  • Microsoftが一時Appleを脅威と考えなかったため、Appleの置かれた競合環境は緩やかだった。
    Teslaの場合、世界中の自動車メーカー他がEVや自動運転車に参入している。
  • スティーブ・ジョブズは自分のビジョンを実行するチームを持っていた。
    マスクは「ワン・マン・ショー」だ。

自動車と言えば、グリーンライトはGMをロングしている。
アインホーン氏は、この2社をロング・ショートのペアとは見ていないと言うが、両社の比較をコメントしている。

  • GMは苦境を生き抜くだけのキャッシュを持っているが、Teslaは3四半期分しか持たない。
    「Teslaはガソリンを燃やすことはないが、それ以上のお金を燃やし、予想可能な将来ほぼ無尽蔵な資金が得られるかのように振舞っている。」
  • GMでは、リースした車が戻ってきて再販すると、新車販売(数・価格)に悪影響が出る。
    同じことがTeslaでも始まっている。

東芝株400円のための2つの関門

先月、東芝株の取得が明らかになったアインホーン氏だが、目標価格400円が実現するためには2つの「不透明性」を解消する必要があるという。

  • 赤字受注を抱えていた子会社Westinghouseの会社更生手続きが進み、黒字事業からの回収が再開すること。
  • Western Digitalなどとの法的問題が障害となっているメモリー事業売却が進むこと。

「東芝が現在の不透明性を解消すれば、投資家は利益率やバリュエーションの大きなアップサイドに再注目するだろう。
メモリー部門や残りの事業の価値について理に適う仮定を置けば、(東芝)株には1株あたり400円近い価値があると信じる。
第2四半期末の東芝株終値は271.80円だった。」