デイビッド・テッパー

デビッド・テッパー:高いけど売れない

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Appaloosa Managementのデビッド・テッパー氏が、米国株についての投資姿勢を明かした。
割安とは程遠いとしながらも、様々な要因から空売りはできないと語った。

米大統領選前から米国株の割高感に懸念を持っていたテッパー氏だが、選挙後の大幅高の後でも思い悩んでいる。
割安ではないと断言しながらも、空売りはできないとCNBCで明かした。

「世界中で経済成長が見られる。
世界中が同期するのは、危機後の10年では極めて珍しいことだ。」

とファンダメンタルズ面での株価上昇要因を説明した。
一方、市場心理については、米大統領選の結果がもたらしたアニマル・スピリットの重要性を指摘した。

「共和党が3つの府(大統領と上下院)をとった日は、経済にもう規制がかけられることのない日となった。
それだけでアニマル・スピリットが解き放たれた。
他に何も起こらなければ、アニマル・スピリットは解き放たれる。」

さらに、市場は各国中央銀行の金融政策によって下がりにくい状況にある。

「(株式)市場はどうがんばっても安いとは言えない。
しかし、世界中を見渡せば、ECBや日銀が砂糖を与えてくれる。
FRBも、完全雇用や物価目標に近い中で、テイラー・ルールや伝統的金融政策と比べれば想像できないほど緩和的だ。
こうした状況では空売りは難しい。」

米株価が高値を追う中で、同市場を主戦場とする投資家が戸惑う様子が垣間見える。
テッパー氏と言えば市場の転換点を言い当てるとして有名な投資家だ。
その人をしても、思い悩ませる。

幸い日本株には米国株のような割高感はない。
むしろ、多くの投資家が勧めるように割安感さえある。
それでも、日本の投資家は日本株を買えない。
米国株が下がれば日本株もその影響を逃れえないし、日本株の割安感をもたらしているのはそこそこ好調な損益状況によるものだからだ。
残念ながら円安頼み、輸出頼みの上昇期待では、持続的な株価上昇は望みにくいのだろう。