デニス・ガートマン:金・債券の相関が崩れ大相場に

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、金と債券の相関が遠からず崩れるだろうと予想した。
金が上げ、債券が下げる可能性が高く、超長期の大相場がやってくると予想した。


An unusual trend could soon reverse ‘violently,’ warns Dennis Gartman from CNBC.

それが今日か、今月中かはわからないが、突然、長期の数十年に及ぶ相場が再び訪れる。
おそらく金が上昇し、債券が下落することになろう。

ガートマン氏がCNBCで金と債券の同期について注目している。
今年に入ってから、金(ドル建て価格)と米債券価格の間に強い正の相関がみられるのだという。

「金と債券は同じ方向に動く傾向はなく、逆方向に動くものだ。
1年より長い期間で見ると、金が上がれば債券が下がり、金が下がれば債券が上がっている。」

金(青、左)と米30年債(利回りの逆数、赤、右)
金(青、左)と米30年債(利回りの逆数、赤、右)

チャートを見る限り、金と債券の逆相関は自明のものとは言い切れない。
《金はクーポンのない超長期債》と考える人もいるようだから、逆相関と言い切るのには勇気が要る。
そこを言い切るのがガートマン氏なのだ。

「債券はデフレで買われ、金はインフレで買われるものだ。」

という言い切りは、直観的にはたいへんな説得力がある。
そこで、ガートマン氏の決めぜりふ「40年の職業人生」の期間で見るとどうだろう。

金(青、左)と米30年債(利回りの逆数、赤、右)(超長期)
金(青、左)と米30年債(利回りの逆数、赤、右)(超長期)

これを見ると、金利に連動するベースラインに、金・債券で相反する変動が載っているように見える。
超長期で見ると、ガートマン氏の主張は正しいようであり、今回の予想は超長期にかかわるものだ。
では、その一般論はなぜ今実現していないのか。
インフレが予想通りに上がらない中、超長期金利が下げているからだ。

  • 債券: 超長期金利の低下 = 超長期債価格上昇
  • 金: ディスインフレの中で金需要は上がらないが、金利低下の恩恵を受けている

まさに、金がクーポンのない超長期債のように振舞っているのだ。
高騰するリスク資産から退避したマネーが債券だけでなく金にも向かっている。
ガートマン氏は経験則から、この状態が長くは続かないと予想しているわけだ。
いずれかが上げ、いずれかが下がることになるが、ここは素直に金利上昇=債券下げの方向を予想している。

米ドル相場については強気でも弱気でもないとガートマン氏は言う。
反対通貨によってスタンスは変わるとし、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドに対してドル安、ユーロ・円に対してドル高を予想しているとした。