デニス・ガートマン:米ドル・米国株の長いラリーが続く

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、トランプ政権下での投資戦略を語った。
トランプ大統領が言ったことにシンプルに対応すればいい結果が得られるだろうという。

ガートマン氏があるコンファレンスで総じて強気な意見を述べたとFinancial Advisorが伝えている。

「トランプ氏はインフラと軍事にお金を使うつもりだ。
単純に、インフラと軍事関連に投資すればいい。」

ガートマン氏がかつてのように楽天家になった。
米国株市場への懸念事項も意に介さない。
一つ目は金利。
トランプ勝利後に進んだ金利上昇はここに来て一服したが、それでも株価へのマイナスを懸念する向きは多い。
ガートマン氏は、この金利上昇が経済成長にともなうものとして、心配を一蹴する。

「心配無用だ。
それでもまだ強気相場だ。」

二つ目の不安要因であるドル高についても同様だ。
ガートマン氏は「米ドルが例外的に上昇する時期がやってくる」としながら、円高と日本株高が10年間共存した例を挙げて強気予想を正当化しようとしている。

「日本がどう競争するか学んだように(米輸出産業も)学ぶだろう。
それしか選択肢はなく、そうするだろう。」

10年間の円高・株高と言えば、日本の1980年代を指しているのだろう。

ドル円(青)と日経平均(赤)
ドル円(青)と日経平均(赤)

今後の米国とバブル前10年間の日本を比べることにどれほどの説得力があるかは疑問だ。
仮に似ているのであれば、それはチキンレースが始まることを意味している。

ガートナー氏は少々不思議な数字を語っている。
現在、積み上がったドル売りポジションが3兆ドルとも、20兆ドルとも言われているのだという。
(これは、シカゴIMM投機筋ポジションから見ると逆の傾向に見える。)
ガートナー氏は、為替相場自身あるいは株式相場が、為替相場の背中を押すという。

「ドルがあと少しでも上昇すれば、115円を超えれば、ユーロがパーを割り込めば、(そうなると予想しているが)売りポジションは間違ったエクスポージャーとなり、ドルは大きく上昇するだろう。
同様のことは株価上昇でも起こる。
一国の為替と株式は時によって正の相関にも負の相関にもなる。」

また、ガートマン氏は、インフラ関連株なら為替の影響を受けにくいとも話している。

ガートマン氏は日本・欧州については慎重だ。
日本の人口動態や債務問題を挙げ、「日本には用心しなければいけない」と語った。
今後の投資に有望な地域として、コモディティ価格上昇の恩恵を受ける米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアを挙げた。