デニス・ガートマン:投資のユニバースで何かが起こる

コモディティ王デニス・ガートマン氏が、米国株市場の先行きに神経質になっている。
最低5%の調整は必至とし、トランプ政権の好材料の何が落ちても下げ要因になりうると語った。

「5%の調整、時間をかけそれよりおそらくはるかに大幅な調整が始まることをモメンタムが示している。
私は深刻にとらえている。」

火曜日の下げを見て、ガートマン氏はCNBCでこう語った。
日本株の下げに比べれば、米国株の調整はわずかだった。
それでも、米市場の警戒感は小さくない。
それほどトランプ・ラリーは出来すぎのように感じられるのだ。

ガートマン氏は、金や債券が上昇したこと、卑金属や原油が下落したことを指摘し

「これは単なる株式市場の一回きりの状況ではない。
投資のユニバース全体で何かが起こっている。」

と心配する。
ガートマン氏は政治リスクにも言及し、現在置かれた状況の深刻さを訴える。

「これは単に共和党がオバマ・ケアへの代替法案を出せないとか、税制改正ができないとかの話ではない。
大統領はFBI捜査でも都合の悪い位置におかれている。」

状況はさらに悪化しかねないというのがガートマン氏の見立てだ。
市場はトランポノミクスのいい面をすべて織り込んでしまったから、何が剥落しても悪い影響になりうると警告する。

一方で、ガートマン氏は、米企業の企業収益については強めの見通しを示している。

「強気相場の終わりには、企業収益はよく見えるものだ。
経済が下降期に入るまでは、企業収益は悪く見えない。
企業収益は少なくとも四半期、通常半期は遅れてやってくる。」