デニス・ガートマン:原油は20-40年のうちに無価値になる

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、原油の長期弱気相場を予想した。
原油はじきに無価値になると予想した一方で、原油安は経済全体にとってはプラスだと指摘した。

「長期で見れば、原油は悲惨なまでに下げる。
1年後、2年後、3年後、原油価格は現在よりはるかに下がっているだろう。」

コモディティ王はCNBCで、原油について長期で極めて弱気な見方を示した。
短期では上げる可能性も下げる可能性もあるとしたが、趨勢的には原油は下げ続けるという。
CNBCキャスターから経済への悪影響を懸念する質問が出ると、ガートマン氏は抜群のバランス感覚で返した。

「原油相場がブラック・スワンになるのではないかとの議論については、私は原油はむしろホワイト・スワンだと考えている。
・・・
石油関連産業自体にはブラック・スワンかもしれないが、経済全体にとってはホワイト・スワンだ。」

世界はデフレを恐れるあまり、原油価格の下落を条件反射的に経済に悪いものと心配するようになった。
しかし、そうした条件反射が身につく前の世界では、安いエネルギーは経済にプラスだったのだ。
では、原油安は市場にとっては不吉なのか、好ましいのか。
ガートマン氏は、これについても一概には言えないと指摘する。

WTI原油価格(青、左)とS&P 500指数(赤、右)

理由として、連動するかに見えた原油価格と米株価の関係が最近崩れていることを挙げた。

ガートマン氏が長期的に原油を弱気と見るのは、サウジアラビアの新たな皇太子ムハンマド・ビン・サルマン氏のためだ。

「彼は原油が今後20-40年のうちに無価値なコモディティになることを理解している。
何か新たな技術で代替されていく。
(そうなる前に)彼は原油を可能な限り売ってしまおうとするだろう。
OPECが需給を調整する時代は終わった。」

ガートマン氏は、サウジがアラムコ上場に動いているのも高いうちに売ろうとしている証拠だと解説する。

「あまりにも多くの人がそれを理解できていない。
彼はとても頭のいい人物だ。」