デニス・ガートマン:ビットコインはバブル

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、加熱するビットコイン相場を警告した。
ビットコインはボラティリティが高すぎ、手を出すべきでないという。

「1973-74年の大豆、17世紀のチューリップ・バブル、・・・を思い出させる。」

ガートマン氏はCNBCでビットコイン相場の危うさを警告した。
ビットコインとブロック・チェインの仕組みについて高い将来性を認めながらも、ビットコインに手を出すのはまだ早いと諫めた。
投機をやりたい以外は、ビットコインは投資対象とはなりえないという。
理由は、価格変動の大きさだ。

「ビットコインのボラティリティはひどく高い。
エッフェル塔のような動きをする。
二次関数のようなアップサイドがあることで、価格決定方法が完全に意味をなさなくなっている。
・・・
ブロック・チェインは意味のあることだが、現在のボラティリティは意味をなさない。」

日々あまりに大きく変動するために、価値の尺度としての役割を果たせないのだ。

ビットコイン価格

ビットコイン相場が過熱するのにはいくつか理由が考えられる。
一つは、中央銀行のないビットコインの発行額には上限があることだ。
先進国の中央銀行が放漫な金融緩和を行えば、通貨発行額は必要とされる金額を無視して拡大する。
これが将来の高インフレをもたらしかねないとの懸念がある。
発行額に上限があるビットコインなら、そうした心配がない。

一方で、ビットコインが普及すれば普及するほど、発行額でカバーする経済は大きくなっていく。
基軸通貨ドルであれば、ドルを使う経済の拡大とともにドルを発行することでドルの価値が安定する。
(実際には、米国の経常赤字がドルの供給量を決めている。)
ビットコインの場合、流通額が頭打ちとなるため、ビットコインの価値は上がりやすい。
ビットコインは分割という手段で取引単位を増やすことができるが、1ビットコインの価値は上がってしまうのだ。
結果、ビットコインだけを見れば、普及とともに金融は引き締まり、超デフレとなる。

そして、もう一つのタクティカルな要因が市場の未発達だ。

「現状ビットコインをショートする方法はなく、一方通行の取引になる。」

ビットコインには通貨や有価証券のように発達した先物市場も信用取引もない。
投機的に下げをもくろむ短期筋もいない。
これが、下がる印象の薄い相場を作っている面がある。

では、ビットコインは安泰なのか。
そうではあるまい。
ビットコインの価値は、先述のとおり普及とともに上昇する傾向にある。
逆に、皆が手放そうとすれば、価値もまた巻き戻しを始める。
つまり、仕組みはチューリップと同じことなのだ。