デニス・ガートマン:ビットコインはチューリップ

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、ビットコインから距離を置くべきとの意見を繰り返した。
現在のビットコインの上昇はチューリップ・バブルでの球根の値段を彷彿とさせるという。


Gartman: Avoid the bitcoin boom from CNBC.

「ビットコインのチャートは、チューリップ・バブルのチャートとまったく同じパターンだ。
いつかある日、ハードかソフトの問題で取引ができなくなった時、ビットコインは4,000ではなく2,500ドルになり、そして誰も買う人がいなくなる。」

ガートマン氏はCNBCで、ビットコインを17世紀のチューリップ・バブルに喩えた。
チューリップ・バブルでは、球根1個と5ヘクタールの土地との交換がオファーされたとの逸話もあるほど。
(ただし、真偽は明らかではない。)
チューリップへの熱狂の様子を伝える話だ。
世界の投資家が慎重姿勢をとる中、他とは違ってビットコインのチャートには屈託ない熱狂が感じられる。

ビットコイン急騰が続く

「(ビットコインは)ギャンブラーの夢だ。
注目はするが、完全に距離を置いておきたい対象だ。」

ガートマン氏は決してビットコインの価値を認めていないわけではない。
まだ投資対象にはならないと考えているのだ。

「ブロックチェーンの背景にある技術は天才的なものだ。
将来長い期間にわたって取引にブロックチェーンを用いることになるだろう。」

通貨には3つの目的があると言われる。
交換の手段、価値の尺度、価値の保存である。
このうち、ブロックチェーン技術は交換の手段として優れた特性をビットコインに与えている。
ところが、それ以外には疑問符がつく。
まずは価値の尺度。

「悩ましいのは、価格決定メカニズムとされるものによって1日の間に5、10、15、18%と値動きする点だ。
これまでのように劇的に価格が変動する中、どうやってビットコインで家、車、スタバのコーヒーを買うんだ?」

1日の中でさえ価値が大きく変動する。
これは確かに保有者の支出にかかわる意思決定を混乱させるだろう。
さらに、価値の保存手段としても疑問が出てきた。
当初、ビットコインは発行量が有限であることが1つの売りになっていた。
各国中央銀行が野放図な通貨発行を続ける中、そうした通貨の潜在的減価を嫌う投資家は発行量が有限のビットコインに注目した。
ところが、この売りも仮想通貨の繁栄とともに失われつつある。

「現在の問題は、1,059もの仮想通貨があり、増えていること。
有限という仮想通貨のコンセプトは無限に置き換えられた。
これはある日突然終わり、とても悪い終わり方をする。」

ビットコインへの少額投資を勧めるコメンテーターは「ドットコム・バブルで生き残った銘柄もある」と反論する。
しかし、ガートマン氏のスタンスは揺るがない。

「最終的にわずかな仮想通貨が残って、それがビットコインかもしれない。
その時には私も参戦を検討するだろう。」

バブルとわかっているなら、価格が上昇するかもしれなくても投資をすべきではない。
そう諭すように、ガートマン氏は余裕しゃくしゃくの顔色で返答して見せた。